AI時代に、最後に差がつくのは、効率よりも「人の温度感」を出せるかどうか。その温度感を出すのに誰でもできる簡単な方法があります。「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集して、紹介します

AI時代に信頼を勝ち取る人が必ず続けている習慣 ベスト1Photo: Adobe Stock

「人の温度感」をどう伝える?

 今の世の中は、AIがすさまじい勢いで発達しているので、「いかに早く正解や結果を出すか」という、効率化が重視される傾向にあります。

 けれども、そんな時代背景だからこそ、ビジネスにおいて最後に差がつくのは、実は「効率」の対極にある、手打ちや泥臭さといった「人の温度感」だと思います。

 人が介在したことがはっきりとわかる痕跡こそが、自分を差別化するポイントとなり、信頼を築くカギになると確信しています。

 その最も手軽で強力な武器が、「ちょっとした直筆のメモ」です。

 具体的には、資料を返却するときや、ちょっとしたお土産を渡すときに、付箋一枚でいいので直筆のメッセージを添えます。

このとき、誰にでも使い回せる定型文ではなく、その人のためだけの一行を綴るのがポイントです。

・「お忙しいなか資料の確認、ありがとうございました。助かります!」

・「不在中のサポート、本当に助かりました。感激です!」

・「お土産です。いつも相談にのっていただいてありがとうございます」

「字の汚さ」さえも、愛着という名の個性になる

 もしも、字が下手だとしても躊躇する必要はありません。むしろ、書かれた文字に、普段の仕事ぶりからは想像できないような人間臭さが見えたとき、それは愛着に変わります。

「この人、厳格そうなのに、意外と丸っこいひらがなを書くんだな」って。そんな風に、デジタルな画面越しでは伝わらない「その人らしさ」が垣間見える瞬間、相手との心の距離は一気に縮まります。

 効率化の波にのみ込まれそうな今だからこそ、あえてペンをとってみる。その数秒の手間が、あなたの人間関係を良好にととのえてくれるはずです。