「朝はなかなか仕事モードに入れない」「午前中が終わるころにようやく調子が出てくる」。そんな悩みはないでしょうか。朝からバリバリ働ける人は、特別に気合いが入っているわけではありません。実は、前日の仕事の終え方に大きな違いがあります。書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』から、その習慣を紹介します。

「朝からバリバリ働ける人」がやっている1つのことPhoto: Adobe Stock

朝のスタートダッシュは、前日に決まっている

「午前中はメールを見ているだけで終わってしまう」「仕事に取りかかるまで時間がかかる」。そんな人は少なくありません。多くの人は、「朝に弱いから」「エンジンがかかるまで時間が必要だから」と考えます。しかし、本当の原因は朝ではありません。前日に仕事をどう終えたかにあります。

仕事ができる人ほど、退勤前に「未来の自分」への引き継ぎを残しています。だから翌朝は、考えることから始める必要がありません。

「中断メモ」が朝の迷いをなくす

書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか?』では、仕事を中断するときに「中断メモ」を残すことが勧められています。

「月曜の朝、パソコンを開くと、金曜日の自分からのメッセージが残っています。
『全体の40%まで分析して、○○という課題が見えてきた。△△というアイデアを試してみると良さそう。次は□□のデータも確認するところから始める』
メッセージを読んだあなたは、すぐに作業に取りかかることができます。」

中断メモとは、「ここまで終わった」という記録ではありません。「何を考えていたか」「次に何をするか」「どこに注意するか」まで書き残すメモです。だから翌朝は、「何から始めよう」「昨日はどこまで進めたっけ」と思い出す必要がありません。パソコンを開いた瞬間から、仕事を再開できます。

朝から動ける人は、「考える時間」を前日に終えている

仕事が止まるのは、「手を動かす時間」がないからではありません。「何をすればいいか」を考える時間が発生するからです。

仕事ができる人は、その時間を翌日に持ち越しません。前日に考えることを終え、「あとはやるだけ」の状態をつくって退勤します。だから朝は迷いません。メールを何度も開き直したり、タスクリストを眺めたりすることなく、最初の仕事に取りかかれます。

朝の生産性は、前日の30秒で変わる

朝からバリバリ働ける人は、朝に特別なことをしているわけではありません。やっているのは、前日に中断メモを残すことだけです。

「次は何をするか」「どこまで考えたか」を一言書き残す。その30秒が、翌朝の30分を生み出します。

朝の集中力を上げたいなら、早起きの方法を探す必要はありません。退勤前の30秒を使って、中断メモを書いてみてください。朝からバリバリ働ける人は、朝ではなく、前日の終わり方を変えているのです。