「今日も仕事が、終わらなかった…!!」
毎日「また終わらなかった…」を繰り返して、うんざりしたり、落ち込んだりしていないだろうか。「量が多すぎて残業ばかり」「要領が悪い」「やりたいことができない」など、悩みは根深いのではないだろうか。
「その原因は3つの“隠れたムダ”です」ータスク管理オタクで、ダンドリ磨いて30年超のエキスパート・萩原雅裕さんはこう語る。今回は書籍『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』の中から、「仕事を終わらせる人のコツ」を紹介する。

組織の違和感Photo: Adobe Stock

「仕事のミスが多い人」の共通点

「またミスしてしまった…」

仕事上でのミスはつきものですが、とはいえ、「人より多い」となると何か問題があるかもしれません。

実は、仕事上のミスは仕組みを作れば一定防ぐことができます。

特に私は本書で「計画・実行・中断」の3つの技術を紹介しているのですが、中でも「中断」の技術は、仕事上のあるあるミスをふせぐためにはもってこいです。仕事のミスが多い人は、この「中断」の技術を覚えることでミスが劇的に減るはずです。

今回はそんな「中断」の技術について、紹介していきましょう。

「前やったことを忘れた」は致命的

仕事が思い通りに終わらない原因は私は「隠れたムダ」だと考えています。

特に「忘れてしまった」というミスに関連しているのが「一度考えたことを忘れている」です。

たとえば、次のような経験はないでしょうか。

・「金曜日に確か”素晴らしいアイデア”を思いついていたはずなんだけど、全然何のことが思い出せない」
・「3か月前の案件なんだけど、あの時、自分はどう対応したっけ……」

これはいずれもあるあるですね。

「未来の自分は他人」

ここで大切な言葉をお伝えします。

・「未来の自分は他人」

です。

人の記憶力は本当にあてになりません。自分が考えたアイデアや鋭い視点であっても、時間が経つと消えてしまいます。

ましてや仕事の内容となれば、なおさらです。その間に別の仕事をしたり、新しい情報を得たり、他の人と話をしたり……脳は次々と新しい記憶を取り込み、古い記憶を整理してしまうのです。

プライベートなら笑い話ですみますが、仕事においては、これは大きなムダです。まずは「その賢かった時の自分を取り戻す」のに、労力を使わないといけないのですから。

「未来の自分」に仕事を引き継ぐ

仕事のミスが多い人は、この”隠れたムダ”を軽視しています。「前に何をやったか忘れた」は、軽そうに見えて非常に大きなロスです。なぜなら、一度した作業をもう一度しないといけないわけですから、三歩進んでも、二歩下がってから仕事をしているようなものだからです。

では、そのためにどうするのか。ここで使うのが「中断」の技術です。過去の自分が考えていたことを、確実に未来の自分=他人に引き継ぐことで、「また忘れてしまった」を防ぐのです。これだけで、ウソみたいに仕事が速くなります。

(本記事は『「今日も仕事が終わらなかった」はなぜ起きるのか? 仕事が3倍速くなる計画・実行・中断の技術』に編集・調整し、一部特別に書き下ろした原稿です)