「仕事ができる」「上司受けがいい」――だからといって、その人が管理職に向いているとは限らない。実際、昇進後に部下からの信頼を失い、職場の雰囲気を悪くしてしまう管理職は少なくない。では、出世させてはいけない人は、どこを見れば見抜けるのだろうか。話題の書『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、その見極め方を解説する。
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上にはベタベタ、部下にはドライ
会議が終わった直後、部長に「さすがですね! あの判断、私もそう思っていました」と満面の笑みで近づいていく社員がいます。
ところが、振り返って部下に指示を出すときは別人のように素っ気ない。「これやっておいて」と言い放ち、フォローも感謝もない。
こんな人物、職場に一人はいませんか。
上司へのよいしょが得意で、飲み会では上司のそばを離れない。
でも、エレベーターで部下と二人になったときの態度は冷たい。
ランチに誘うのは上司だけで、部下とはほとんど話さない
――こうした180度の態度の違いは、実はその人の本質をそのまま映し出しているんです。
肩書きがほしいだけの人
こうした人の中には、肩書きそのものを目的にしている人がいます。
会社のためでも、部下のためでもありません。
肩書きを手に入れることで、自分より立場の弱い人に優位に立ちたい。
それが行動の原動力になっているんです。
実際、こうしたタイプが管理職になった後の職場は悲惨です。
自分の評価に直結する上司へのアピールは怠らない一方で、部下への関心は薄い。
困っている部下がいても気にかけない、成果を出した部下の手柄を自分のものにする。
上司からは「かわいく見える」落とし穴
問題は、こうした人物が上司からは評価されやすいことです。
気を遣ってくれる、何かとすぐ動いてくれる、何でも「はい」と言う
――上司の立場からすると、確かにかわいく映ります。ついつい評価が甘くなってしまうのも無理はありません。
でも、その下についている部下は、毎日つらい思いをしています。
上司に見せる顔と、部下に見せる顔が違う人を昇進させることは、職場全体の士気を下げることに直結します。
よいしょが上手な人ほど、冷静に評価するようにしてください。
上司への態度だけでは、人は見抜けません。部下への接し方にこそ、その人の本当の人間性が表れます。
「自分が昇進させてやった」という満足感は、上司の自己満足にすぎません。
本当に見るべきなのは、その人の部下が安心して働き、成長できるかどうかです。








