「頑張っているのに結果が出ない」「何度努力しても評価されない」――そんな悩みを抱えながら、今の仕事を続けている人は少なくない。努力が足りないと思い込んでしまいがちだが、本当の原因は能力ではなく、「仕事との相性」にあることもある。では、今の仕事を続けるべきか、それとも環境を変えるべきか。その見極め方とは何だろうか。話題の書『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が解説する。
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向いていない仕事を続けている人
おしゃれなカフェで、接客に首をかしげたくなるスタッフを見かけたことはありませんか。
笑顔がない、お客さんへの声かけが不自然、注文を聞くだけで精一杯
――本人はきっと「こんなカフェで働きたい」という気持ちで入社したのでしょう。
でも、職種には向き不向きがあります。
周りから見るとあきらかでも、本人にはなかなかわからないものです。
毎日ミスをして上司に注意され、お客さんに指摘される。
「自分はダメだ」と落ち込みながらも、なぜうまくいかないのかが見えない。
実はその原因が「向いていない仕事をしている」というシンプルな事実だったりするんです。
「弱み」は、別の場所では「強み」になる
コミュニケーションが苦手な人は、事務処理能力が高いケースが多くあります。
書類作成が正確で、数字のミスも少ない。
一方、人当たりがよく、お客さんとの会話が得意な人は、細かい作業が苦手なことがあります。
つまり、向いていない職場での「弱み」は、別の環境では立派な「強み」になりえます。
本人の能力が低いのではなく、場所が合っていないだけ、ということが実は少なくないんです。
上司にできること、本人にできること
だからこそ、上司には部下の特性をしっかり見てあげてほしいのです。
「この人は接客よりも、データ管理や書類作成の方が向いているな」と感じたら、本人にそれを伝え、異動を提案してみてください。
「あなたに向いている仕事がある」という言葉は、自信を失いかけている部下にとって、大きな救いになります。
そして本人にとっても、「向いていない仕事を我慢して続けること」が必ずしも正解ではありません。
ときには会社を変えることが、自分らしく働くための最短ルートになることもあります。
努力しているのに結果が出ない人ほど、一度「場所」を見直してみてください。
努力が足りないのではありません。努力する場所が違うだけかもしれません。








