「今月も目標達成に向けて頑張ろう」――多くの職場で当たり前のように使われる言葉だ。しかし、こうした呼びかけだけでは、部下の心はなかなか動かない。目標を「会社のため」と感じている限り、本気で行動しようとは思えないからだ。では、仕事ができるリーダーは、部下のやる気を引き出すために何と伝えているのだろうか。話題の書『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が解説する。
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よくある、響かない言葉
「今月も目標達成に向けて頑張っていきましょう」「あと少しです、全員で乗り越えましょう」
こうした言葉、どの職場でも一度は聞いたことがあるはずです。
でも、正直なところ、部下の心にはあまり響かない。
「また同じことを言っている」と聞き流されてしまうことも多いんです。
なぜか。目標達成が「会社のため」「上司のため」という他人事に聞こえてしまうからです。
仕事ができるリーダーは、こう言う
では、仕事ができるリーダーはどう伝えるのか。
「目標を達成することは、会社のためじゃない。みんなの給与やボーナスにつながることだから、自分たちのために達成するんだ」
この一言で、目標の意味が変わります。
「会社の数字」だったものが、「自分たちに返ってくるもの」に結びつく。途端に、話が自分ごとになるんです。
実際、多くの会社では業績が給与やボーナスに影響しています。
でも、目標を達成することが自分たちの利益につながっていることを、日頃から部下に伝えているリーダーは多くありません。
その結果、目標がどこか他人事になってしまうのです。
目標を「自分ごと」にする
目標達成を他人事のまま伝え続けても、人はなかなか本気になれません。
大切なのは、目標を「自分ごと」として捉えてもらうことです。
そのためにリーダーができることは、目標の先にある「自分たちへの影響」を言葉にして届けることです。
数字の話をするのではなく、その数字が達成されたときに何が変わるのかを伝える。
「給与がいつもより上がる」「ボーナスに返ってくる」「福利厚生が充実できる」
――こうした言葉に変えるだけで、目標は一気に身近になります。
「会社のために頑張ろう」ではなく、「自分たちのために達成しよう」。
その一言が、部下の行動を変えるきっかけになります。








