人間関係の悩みはないだろうか? 「人に嫌われたくない」「1人にはなりたくない」…そう思ったことは、誰しもあるはずだ。「いつの間にか孤独になっている人」には、ある共通点があるという。子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「気がつくと、孤独になっている人」の特徴・ワースト3Photo: Adobe Stock

Q.「孤独になりやすい人」には共通点がありますか?

――田丸さんは、小学校から企業研修まで幅広い年代の方を対象に書き方講座を行い、ショートショート作家としても多くの人と接してきたと思います。そんな中で、「こういう人は、気がつかないうちに人が離れていってしまうかもしれない」と感じる特徴はありますか?

「孤独になる人」の特徴・ワースト3

田丸雅智氏(以下、田丸):どうでしょうか……たとえば、言葉が鋭すぎる人は孤独になりやすいのかもとは思います。

 いつも暴力的な言葉を使ったり、強い言い切りが多かったりする人ですね。

 そういう言葉は、その場では通用しているように見えても、結局は自分に返ってきます。

 それから、やはり大きいのは決めつけや思い込みが強い人でしょうか。

 日頃の書き方講座でも感じますが、思い込みが強い人、上から目線の人、自分の考え以外をなかなか認められない人は、難しいところがあるかもしれません。

 会話をいつも自分のターンにしてしまう人もそうですね。

 ずっと自分の話ばかりしていると、やはり人間関係は難しくなるのかなと思います。

――どれも本人には悪気がなくても、繰り返しているうちに、周囲の人が少しずつ距離を置いてしまいそうです。

「別の見方」は必ず存在する

――では、そうした方が講座にいた場合、田丸さんはどのように接しているのでしょうか?

田丸:否定はしません。

 まずは、「こういう考え方もありますよね」「他にもこういう選択肢がありますよね」と、別の見方をやわらかく提示するようにしているつもりです。

 たとえば、何かを強く言い切る人に対しても、「たとえば、こういう切り口もあるように僕は感じたんですが、どうですか?」という形で返します。

 ただ、そういうふうにやわらかく返しても、「いや、ないです」「違います」と強く返されることはあります。

 そういう場合は、少しずつ別の人の意見も交えながら、視野を広げてもらうように試みています。

「自分に自信がない人」は多い

――ここまでのお話では、自分の考えを強く押し出してしまう人について伺いました。一方で、反対に「自分なんてダメだ」と思い込み、人との関わりから距離を取ってしまう人もいると思います。書き方講座にも、自分に自信を持てない方はいらっしゃいますか?

田丸:います。結構います。

 たとえば、ちゃんと面白い発想ができているのに、本人だけが「全然できていない」「これはおもしろくない」と自分自身で否定してしまう人です。

 実際にはできているんですよ。

 でも、本人の中にある思い込みや自己否定が強すぎて、それを認められない。

 そういうときは、僕だけが言うのではなく、まわりの人にも助けてもらったりします。

 近くの人に、「これ、不思議な言葉になっていると思いますか?」と聞くと、たいていすぐに「はい」「おもしろいと思います」と答えてくれる

 そうやって、自分だけの思い込みではなく、他者の視点を通して自信を持ってもらうことはよくあります。

他者との関わりが、「自分の考え」を揺さぶってくれる

――自分の中だけで考えていると、「自分が正しい」という思い込みにも、「自分はダメだ」という思い込みにも陥ってしまう。だからこそ、人と関わって自分とは違う視点に触れることが大切なんですね。

田丸:めちゃくちゃ大事だと思います。

 他者と関わることで、自分の考えや仮説は揺さぶられる。

 その揺さぶりがあるからこそ、「自分は本当はどう思うのか」「どこを変えるべきか」が見えてきます。

 もちろん、最後は自分で考えることが大事です。

 でも、そのためにも、まずは人と関わって、自分の仮説を更新していくことが必要なんだと思います。