日々の生活に追われていると、朝起きた瞬間から疲れていることがある。その疲れは年齢のせいではなく、知らず知らずのうちに繰り返している「無意識の行動」にあるのかもしれない。人生で本当に重要なことに力を注ぐにはどうすればいいか? 今回は話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』をもとに、ライター・柴田賢三氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【人生後半】人生がラクになる人がやっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

50代になってから、いつも「同じ服」を着ている理由

私は、いつも同じ服を着ている。

誤解のないように説明すると、同じデザイン、メーカーの服を一度に何着も買い、毎日洗濯されたキレイな状態で着ているので臭いはしない。

編集者をしていた頃は服装が自由だったので、夏は白の開襟シャツにチノパン、それ以外のシーズンは上着が白のパーカーに変わるだけだった。

理由は単純。私は身長が低いのに、腹だけは関取クラスのビア樽。

腹まわりのサイズに合わせて服を選ぶと着丈や袖が異常に長くなり、だらしなく見える。

ジャージを着ようかと思ったこともあったが、私の見た目はコワモテ。ジャージを着ると、どうやっても反社(反社会的勢力)にしか見えなくなる。

彼らは一時期、犬の絵柄がついたようなダブダブのジャージを好んでいた。

反社の人に間違われないためにも、私はシンプルで、奇跡的にサイズの合う服を選ぶしかなかったというわけだ。

ベスト1:選択する回数を減らし、「意志力」を温存する

停滞した自分を変える指南書『人生アップデート大全』の中には、「毎日のルーティンをつくれば、選択しないですむ」という項目がある。

「今の時代、自分の感情や思考をコントロールすることはとても重要です。
押し寄せる通知、仕事がオフの日でもしょっちゅうメールが飛び交っています。
何が今やるべきことで、何がそうではないのか。それを見極め、実行する。
こうしたことに『意志力』が必要です。
――『人生アップデート大全』より」

著者の池田貴将氏は、この「意志力」を温存させておくために、日々の行動の「選択する回数を極力減らす」ことが重要だと書いている。

アップルのスティーブ・ジョブスやメタのマーク・ザッカーバーグがいつも同じ服を着ていたという実例を挙げ、「服を選ぶことにエネルギーを使わないため」と説明。

「自分の働き方や日常に、『ルーティン』や『マニュアル』などを導入すれば、パフォーマンスが向上する」とアドバイスしている。

「服を選ばない」は立派なルーティン

私は、前述のような理由で同じ服ばかりを着ていたのだが、あるとき後輩から「柴田さんはスティーブ・ジョブスの真似してるんですか?」とニヤニヤして聞かれ、「俺の体型だとサイズの合う服がないんだよ!」とキレたことを思い出す。

最近は「おじさんパーカー問題」などもあり、なにかと肩身が狭い。

でも、これからは逆に「服を選ぶことにエネルギーを使わないためだ」と主張し、自分のスタイルは崩さないつもりでいこうと思う。

『人生アップデート大全』には、停滞を抜け出すために、意志力を温存するための方法が多数書いてある。

「今すぐにできること」が書かれているのがありがたい。

停滞を感じたときには、本書に書かれていることを1つでも試したいと思う。