その8 訪問先の秘書や受付の人に対して丁寧に接する
訪問先の受付や秘書に対して傲慢な人がいる。たいていは中途半端な役職に就いたオジサンや、ブランド企業に入社して少し慣れてきた若者に多く見られる傾向だ。
受付や秘書といえば、パートや派遣、あるいは、出世コースとは無縁の社員と思う人もいるかもしれない。これはとんでもない誤解だ。大企業でも受付や秘書には重役の身内であることは珍しくない。たとえ身内でなかったとしても、社内ネットワークは強烈だ。
出世する人は、受付や秘書に対しては訪問先の社長以上に丁寧に接する。否、受付や秘書のみならず、訪問先で出逢う人すべてに丁寧に接するものなのだ。
その9 経理部からの評判がいい
サラリーマンが知ったらゾッとする事実を公開しよう。
あなたの出世は経理部が握っているということだ。
人事で「この人間は信頼できるか否か」を目利きする場合、経理部のデータをチェックするのだ。チェックは大きく分けて2つある。
1つ目は書類の提出期限を守っているか否かだ。
2つ目は出張精算で水増し請求しているか否かだ。
出張精算で嘘をつくということは、会社のお金を横領しているということだ。経理部のベテランなら、水増し請求など一瞬で見抜くことができる。あなたが社長なら、会社のお金を横領する人間を出世させるだろうか。
その10 打ち合わせのあと、会社の玄関まで送る
偉い人ほどお客様と一緒にエレベーターに乗ってお見送りしようとする人が多いのに対し、窓際の人ほどエレベーター前で消える人が多い。
中には「ここまでで結構です」と言って、やんわりと断ってくる人もいる。その場合は「それではここで失礼します」と言って、さっと引き下がるのも一段上のマナーだろう。
いずれにせよ、どこまで相手のことを考えているのかは100%相手に伝わる。100の準備をして臨機応変に90を削ぎ落とした人と、最初からたった10の準備しかしていなかった人とでは、まるで違うのだ。
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