定年後、自由な時間が増えたら、趣味や旅行を思いきり楽しみたい。そう考えている人は多いだろう。しかし、時間がたくさんあるからといって、老後が自然と充実するとは限らない。では、何歳になっても新鮮な毎日を送る人と、退屈な日々を過ごす人では何が違うのだろうか。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「将来、退屈な老後になる人」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「将来、退屈な老後になる人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

「今さら始めても」と思っていませんか?

「老後は趣味を楽しみたい」
「定年したら、やりたかったことをやりたい」

 そんなふうに考えている人は多いのではないだろうか。

50歳になった無趣味な先輩の話

 この前、ちょうど50歳になったばかりの先輩と話していたときのことだ。

 休日の過ごし方について聞くと、「特に何もしてないよ。趣味とかも特にないし」と言っていた。

 そこで、「やってみたいことはないんですか?」と聞いてみた。

 すると、「昔から英語は話せるようになりたかった」と言う。
 海外旅行も好きで、外国人と話してみたいと思うこともあるらしい。

「じゃあ、英会話を始めたらいいじゃないですか」と言うと、「いや、もうこの歳だから。今からやったって話せるようにならないでしょ」と笑っていた。

 やってみたいことは、ちゃんとある。
 それなのに、「どうせできない」と自分で結論を出して、始める前から諦めてしまう。
 少しもったいないように感じた。

本当は「できない」わけではない

『小学生でもできる言語化』には、こんな一節がある。

ちなみに、ぼくは日頃、各地でショートショートの書き方講座を開催しているのですが、参加者の方の中には「言葉が何も出てきません」「できません」と言って筆が止まってしまう方もときどきいらっしゃいます。
でも、そんなときも、ぼくから質問しながらやり取りを重ねていくと、その方の中から必ず何かが出てきます。
本当は自分の中に眠っている言葉があるのに、それに気づけていなかったり、「こんなことを書いたり言ったりしたらダメなんじゃないか」と決めつけて自分でブレーキを踏んでしまっていたりするわけですね。

――『小学生でもできる言語化』より

 ここで興味深いのは、「できません」と言っていた人も、本当に何もできないわけではなかったということだ。
 質問を重ねれば、その人の中からちゃんと言葉が出てくる。

 つまり、実際にできるかどうかを確かめるより先に、自分自身で「できない」と判断してしまっているのだ。

 これは、老後の過ごし方にも通じるのではないだろうか。

退屈な老後を過ごす人は「自分で可能性を消してしまう」

 将来、退屈な老後になる人の特徴・ワースト1は、やってみる前から「自分にはできない」と決めつけてしまうことなのかもしれない。

 老後に自由な時間が増えても、自動的に楽しい出来事が増えるわけではない。
 自分から何かを始めなければ、毎日はどうしても同じことの繰り返しになっていく。

 大切なのは、できるかどうかを最初から判断しないことだ。

 うまくできなければ、やめたっていい。
「今さら」と自分でブレーキを踏まなければ、何歳になっても新しい経験は増やしていける。

 退屈しない人生をつくるのは、特別な才能でも、たくさんのお金でもない
 自分の中に生まれた小さな「やってみたい」を、自分自身で消してしまわないことだ。