仕事を離れ、自由な時間が増える老後。「趣味や旅行を楽しみたい」と考える人も多いだろう。しかし、時間やお金に余裕があれば、自然と充実した老後になるとは限らない。年齢を重ねるほど毎日が豊かになる人と、どこか物足りなさを感じる人では、何が違うのだろうか。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「充実した老後になる人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「充実した老後になる人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

年を重ねたからこそ、できることがある

「老後は何をして過ごそう」

 仕事を離れ、自由な時間が増えることを楽しみにする一方で、少し不安に感じる人もいるのではないだろうか。

先輩から聞いた昔話

 この前、先輩と仕事の話をしていたときのことだ。

「昔はこんな失敗をしてね」

 そう言って、若いころの仕事について話してくれた。

 最初は単なる昔話だと思って聞いていたのだが、「あのときはこう考えて失敗した」「だから次からこうするようになった」と話が続く。
 聞いているうちに、「それ、今の自分にも使えるな」と思うことがいくつもあった。

 本人にそう伝えると、「こんな昔の話でも役に立つんだね」と少し驚いていた。

 自分にとっては当たり前になっている経験でも、経験していない人にとっては貴重な話になることがある。

経験は、言葉にして初めて伝わる

『小学生でもできる言語化』では、言語化の基本を次の3つのステップで紹介している。

①考える・感じる
②言葉のブロックで組み立てる
③完成させる

――『小学生でもできる言語化』より

 たとえば、「若いころ、仕事で大きな失敗をした」という経験があったとする。

 そこで終わらせず、「なぜ失敗したのか」「そのとき何を感じたのか」「そこから何を学んだのか」と考えてみる。
 そして、自分が一番伝えたいことを選び、言葉にしていく。

 そうすることで、ただの思い出だったものが、誰かに伝えられる「経験知」に変わっていく。

自分の経験を、誰かに渡せる人になる

 充実した老後になる人の特徴・ベスト1は、自分が積み重ねてきた経験を、言葉にして誰かに渡せることだ。

 年齢を重ねるほど、自分の中にはたくさんの経験が蓄積されていく。

 仕事で学んだこと。
 人間関係で失敗したこと。
 子育てで気づいたこと。
 夢中になった趣味のこと。

 それらを「昔のことだから」としまい込むのは、もったいない。
 自分が歩いてきた人生を言葉にすることで、それが誰かの役に立つことがある。

 年齢を重ねることは、失うことばかりではない。
 誰かに渡せるものが、少しずつ増えていくことでもあるのだ。