年齢を重ねるにつれて、「昔の友人と疎遠になってしまった」と感じる人は少なくない。しかし、その理由は時間がないことではなく、「今さら連絡しづらい」という思い込みにあることも多い。では、人とのつながりを長く保ち、老後も孤独を感じにくい人は、どのような考え方をしているのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』で紹介されている考え方の中から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「老後に孤独を感じる人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

「連絡をとっていない」=「もう連絡できない」とは思わない

「最近、連絡していないから、もう今さら連絡しづらい」

そんなふうに考えて、大切な友人と少しずつ距離ができてしまう人は少なくない。

何か月も、何年も連絡が空くと、「返信しなかったことを謝らないと」「相手はもう自分のことを忘れているかもしれない」と、罪悪感ばかりが大きくなり、結局そのまま連絡できなくなってしまうのである。

しかし、本当に長く続く友情は、毎日連絡を取り合っているから続くわけではない。
しばらく連絡が途絶えても、「また話そう」と自然に再会できる関係こそ、本当に強い絆なのである。

連絡が途絶えても罪悪感を持たないと約束する

そのヒントになるのが、次の考え方だ。

連絡が途絶えても罪悪感を持たないと約束しておけば、友人との絆を深められるし、仲をいつでも取り戻せる。
(~中略~)
お互い、相手が忙しいのは知っている。いくらあいだが空いても、この関係が自分たちにとって重要であることもわかっている。同様に、連絡を取ることは、罪悪感からではなく、この関係が大切だからこそ行うべきであることも理解している。罪悪感を持たないことを心がけるだけで、楽しいはずのやりとりにまぎれこむネガティブな感情を取り除けるようになる。その後、再び連絡をするときも、長々と謝罪することなく、すぐに楽しい会話を始めればいい。ぜひ、あなたもこのルールを試してみてほしい。連絡が途絶えても罪悪感を覚えたりはしないと決めておくことは、友人とあなたが将来も友好な関係を保ち続けるのに役立つものになるだろう。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

老後に孤独を感じる人は、人間関係が少ない人とは限らない。
「連絡が空いてしまった」という罪悪感から、自分で大切な縁を遠ざけてしまう人なのである。

一方で、人とのつながりを長く保てる人は、「しばらく連絡していなくても大丈夫」という安心感を共有している。
だからこそ、何年ぶりであっても自然に「元気?」と声をかけることができる。

友人との関係は、連絡の頻度ではなく、続けようという気持ちで決まる。
「連絡が途絶えても気にしない」。
そんな小さな約束が、老後も孤独を感じない人生につながっていくのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)