精神的に自立できない人の残念な末路
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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「おひとりさま」を極めると、人生は整う
今日は、「一人を極めること」についてお話しします。私は一人で活動するのが結構好きなのですが、もちろん大勢でワイワイするのが好きな方もいらっしゃるでしょう。
実は、一人でいることが得意な人と、そうでない人がいます。そして、一人が得意でないままだと、人生のどこかで少ししんどい思いをする可能性があるのです。
年齢とともに「一人の時間」は必然的に増える
なぜなら、人間は年齢を重ねるにつれて、一人になる確率が高まっていくからです。少し考えてみてください。
学生時代は、学校に行けばクラスメイトがいて、特に努力をしなくても毎日大勢の人と顔を合わせ、自然と仲間ができました。しかし、学年が上がり、大学へ進み、就職すると、人生の道はどんどん分岐していきます。
●就職や結婚で生活環境が変わる
●友人も家庭を持ち、家族単位で動き始める
●子育てが一段落したり、離婚や死別で単身になることもある
このように、デフォルトで「人はだんだんと一人になっていくもの」なのです。もし一人が苦手なままだと、一人の時間を楽しめないだけでなく、将来への不安や孤独感と常に戦わなければならなくなってしまいます。だからこそ、早いうちから「一人の時間」を楽しむ練習が必要なのです。
一人が苦手な原因は「他人軸」にある
一人で過ごす練習としておすすめなのが、「一人旅」や「一人でのブラブラ歩き」です。いきなり宿泊が難しければ、日帰りや数時間の散歩でも構いません。実は、一人で過ごせるかどうかは、「自分軸」を持っているかどうかに大きく関わっています。
●他人軸:人に嫌われないか、浮かないかなど、他人の目を気にして行動を選ぶこと。
一人が苦手な人は、「他人軸」の傾向があります。誰かがいれば「これしよう」と決めてくれますし、それに乗っかれば楽だからです。しかし、それに慣れすぎると、いざ一人になったときに「自分が何をしたいのか」が分からなくなってしまいます。
一人を楽しめる人は、自分の気持ちに敏感です。「今はこれを食べたい」「原稿を書きたい」「サウナに行きたい」といった自分の欲求を理解し、気ままに動く楽しさを知っています。
人生を整えるためには、この「自分軸」を育てることが大切なのです。
「一人」と「孤独」は似て非なるもの
最後に大切なポイントをお伝えします。それは「一人」と「孤独」は違うということです。
●孤独(感情):誰にも理解されていないと感じる寂しさ。
大勢の中にいても、「誰もわかってくれない」と感じれば孤独ですし、逆に一人でいても、充実していれば孤独ではありません。孤独を感じやすい人は、「他人が私をわかってくれない」という他人の顔色を伺う心理、つまり「他人軸」から抜け出せていない状態とも言えます。
まずは「一人ぶらり旅」から練習を
結局のところ、人間は一人で生まれ、一人で死んでいくものです。誰かですべての時間を埋めることはできません。だからこそ、自分軸を鍛え、一人で気ままに動けるようになっておくことは、人生を楽に生きるための重要なスキルです。
一泊二日の旅行を一人で楽しめるようになれば、もう一人前です。自分と向き合う時間は、最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくればとても自由で楽しいものです。ぜひ、今のうちから少しずつ「おひとりさま」を楽しめる練習を始めてみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






