「休日に会える友達」がいない人は、なぜ「仕事もできない」のか?Photo: Adobe Stock

休日は一人で過ごすか、職場の人間関係だけで完結させているビジネスパーソンを見かけたことはないだろうか。本人は効率的な休日を過ごしているつもりでも、実はその閉じた関係こそが成果を阻む原因だった。越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』をもとに、成果を出し続ける人の休日習慣を解説する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

「休日に社外の人と会うなんて無駄」と思っていませんか?

休日に学生時代の友人や仕事外の仲間と会い、リフレッシュして月曜日から圧倒的な成果を上げ続ける人がいる。

その一方で、休日は一人で家にとじこもり、体力を温存しているつもりなのに、なぜか仕事の発想が凝り固まり成果が伸び悩んでいる人もいる。

あなたの周りにも思い当たる人はいないだろうか?

知り合いの中堅社員の話

以前、知人の中堅社員が休日の過ごし方についてこんな話をしていた。

週末は家で過ごすか、せいぜい会社の同僚とゴルフに行くくらいだという。

ある日、同僚が「学生時代の友達とか、趣味のつながりの人に会ったりしないの?」と聞いた。

すると彼は、呆れたようにこう答えたそうだ。

「休日にまで気を使って人に会うなんて面倒だし無駄だよ。仕事に関係ない人と話したって、スキルが上がるわけでも成果に繋がるわけでもないだろ」

確かに、忙しい日々の中で休日は体力を温存し、気を使わない範囲で過ごしたい気持ちもわかる。

しかし、仕事のパフォーマンスを高める「本当のリフレッシュや気づき」とは、社内の閉じた人間関係だけで得られるものだろうか。

自分で「仕事に無関係な出会いは不要だ」と決めつけてしまう

『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』には、こんなページがある。

 調査によると、期待されている人の61%が、休日に仕事と無関係な人と会うように心がけていることがわかりました。
 月に3回以上、休日に仕事外の人と触れ合っている人も68%います。
 学生時代の友人、趣味のコミュニティの仲間、地域の活動で知り合った人。こうした人たちとの継続的な交流を大切にして、休日を「社外のつながり」という社会資本を積み上げることに活用していたのです。

(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

「仕事に関係ない人と会っても意味がない」と思っていても、本当に無駄になるとは限らない。

利害関係のない友人とのたわいもない雑談。
異業種の仲間から聞く、全く違う業界の当たり前。
忖度のない、率直で耳の痛いフィードバック。

社外のフラットな関係の中には、凝り固まった頭をリセットし、新しい発想を生み出すきっかけが詰まっている。

それなのに、「面倒だから」「成果に直結しないから」と自分でブレーキを踏んで社外との繋がりを断ち切ってしまえば、その柔軟な視野はいつまでも手に入らない。

仕事ができない人は「社内の固定された関係」に閉じこもる

「仕事と関係のないフラットな人間関係」を軽視し、社内の狭い人間関係の中に閉じこもる。

これが、休日に会える「友達」がいない人が、「仕事もできない」理由だ。

異業種の友人との交流が月1回以上ある人は、会議のブレインストーミングでの発言数が33%も多くなるというデータもある。

仕事ができる人は、社外からの「忖度のない意見」を取り入れることで、仕事のクリエイティビティを磨いているのだ。

「休日に社外の人と会うなんて時間の無駄だ」と、自分で自分の視野を狭めてはいけない。

利害関係のない友人や仲間と会い、社外の風を自分に吹き込む。

その開かれた習慣を持っている人ほど、月曜日から新しい発想で成果を出し、ビジネスパーソンとして求められ続けるのだ。

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。