職場で好かれる人が「会議の最初の1分」で必ず言うこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

会議が始まるやいなや背景や持論を語り出し、「みなさんどうですか?」と急に意見を求めてくる人がいる。この行為は、評価されるものなのだろうか? 元マイクロソフト役員で、働き方分析の専門家・越川慎司氏による、ビジネスパーソン17万人の行動記録と評価データの分析結果から、その答えを明かそう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

※本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用した記事です。

「いきなり意見を求める」と嫌われる

定刻になったら「それでは始めます」と切り出し、いきなりテーマの背景や持論をダラダラと語り始める。

ひととおり話し終えたところで、「では、みなさんどう思いますか?」と急に意見を求める。

このようにして率先して場の空気を作り、活発な議論を引き出そうとするビジネスパーソンは多い。

だが、この行為こそが、会議を迷走させる最大の原因になっている。

参加者は「今日、この時間で最終的に何を決めるのか」という着地点(終了要件)がわからないまま意見を求められる。
それでは、参加者の認識はズレ、議論があちこちに脱線してしまう。

結果として時間だけを消費し、「結局、今日の会議は何だったのか」と参加者を徒労感で満たし、「仕切りが下手で時間を奪う人」と評価されていくのである。

「好かれる人」が会議の冒頭で必ず言う言葉

では反対に、職場で好かれる人たちは会議の冒頭で、何を言うのだろう。

ビジネスパーソン17万人の行動記録と評価データを分析してきた働き方改善の専門家・越川慎司氏によると、その答えがこれだ。

期待されている人のなかで、会議を主催している人の73%が、会議開始から最初の1分で議題(アジェンダ)と終了要件を確認していました。
 

「本日の議題は3つです」
「この会議で決めることは◯◯です」

 

冒頭で会議の全体像を共有することで、参加者全員の当事者意識を引き出していたのです。ちなみに一般管理職での実施率は11%のみでした。
 

さらに解析すると、冒頭で終了要件を明示した会議は、そうでない会議に比べて予定よりも早く終わる確率が38%アップすることがわかりました。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

職場で信頼され、評価されている人の多くは、開始1分で「この会議で決めること」を明確に宣言していたのだ。

それによってスムーズに結論を導き出し、予定時間よりも早く会議を終えていた。

「とりあえず集まって話し合えば何か決まるだろう」と、ゴールを曖昧にしたまま見切り発車で会議を始める人は少なくない。

しかし、信頼と評価を得て好かれる人たちの行動は、それとは真逆だったのだ。

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。