「職場で好かれる人」が“朝の挨拶”で必ずやっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

「おはようござます!」――毎朝しっかり声を出して挨拶しているのに、職場の仲間との距離が縮まらない。なぜか相手の心に響かず、好印象にはならない。一方で、周囲に好かれている人もいる。その違いはどこにあるのだろう。元マイクロソフト役員で、働き方分析の専門家・越川慎司氏によるビジネスパーソン17万人の分析結果から、その答えを教えよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

※本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用した記事です。

「ただの挨拶」が逆効果になることも

出社してデスクに向かう際、顔もろくに合わせず「おはようございます」とだけ呟く。

あるいは相手の目すら見ず、ルーティンのように言葉をかけて足早に通り過ぎる。

そうやって毎朝を無難にやり過ごそうとする人は多い。

だが、ただ言葉を発しているだけの挨拶は、相手に「自分はその他大勢の一人として扱われている」「惰性で声をかけられているだけだ」という壁を感じさせてしまう

その結果、知らず知らずのうちに親近感や話しやすさを奪い、職場での人間関係をギクシャクさせていってしまう。

「職場で好かれる人」が“朝の挨拶”で必ずやっていること

では、なぜか周りから「あの人と一緒に働きたい」「話しかけやすい」と絶大な好意を寄せられ、職場で圧倒的に好かれる人は朝の挨拶で何をしているのだろうか。

815社のビジネスパーソン17万人の行動記録と評価データを分析したところ、意外な結果が見えてきた。

その人たちは、相手の状況や変化に触れる「ひとこと」を添えることで、自分が相手に強い関心を寄せているメッセージを届けていたのだ。

期待される人の朝の挨拶には、もう一つの特徴があります。「おはようございます」に加えて、「ひとこと」を添える習慣を持っていることです。
 

「おはようございます。今日はいい天気ですね」
「おはようございます。昨日のプレゼンお疲れ様でした」
「おはようございます。今日は重要な会議がありますね」

 

こうして、単なる挨拶をコミュニケーションのきっかけに変えるとともに、相手への配慮や関心を示していたのです。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

当然、挨拶された相手は「この人は私のことを気にかけてくれている」と感じ、好印象を持つ。

このような小さな積み重ねが、職場での信頼関係を構築する上で有利になることは容易に想像できるだろう。

63%が「名前」とセットで挨拶をする

さらに興味深いのが、期待されている人の多くが、朝の挨拶に「相手の名前」を添えていたことだ。

さらに興味深いのが、会社から期待されている人の63%が、朝の挨拶に同僚の名前を添えていたことです。
 

「おはようございます、田中さん」「山田さん、おはよう」と、相手の名前とセットで挨拶していたのです。
(越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より)

誰しも、名前を呼ばれると嬉しいものだ。

多くの人が匿名的な存在として職場に溶け込んでいる中で、名前で呼ばれることは、惰性ではなく、自分という存在を認識したうえで挨拶してくれたという肯定感を与えてくれる。

こうしたちょっとした工夫によっても、挨拶された相手は承認欲求が刺激され、好印象を持つ。

「挨拶に名前をつけるくらいで、そんなに印象が変わるものだろうか」と思うかもしれない。

しかし、職場の人々から好かれ、信頼を集める人たちの行動は明確に異なっていたのだ。

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。