「PL(損益計算書)」という言葉は知っていても、「結局、何が書かれているの?」と聞かれると、うまく説明できない人も多いのではないでしょうか。売上高、営業利益、経常利益など、さまざまな数字や用語が並んでいるため、初心者には全体像がつかみにくい書類でもあります。しかし、PLが表していることは意外とシンプルです。今回は書籍『サンキー図で「お金の流れ」が1秒でわかる 見るだけ決算書』から、PLの基本的な構造と、どこを見れば企業の「稼ぐ力」がわかるのかを紹介します。

PLは何を表しているのか

みなさんは、PLとは何か、一言で説明できるでしょうか?

PL(損益計算書)とは、企業の1年間の成績表のようなものです。

「BSに記載された資産を活用し、ある一定期間に企業がどれだけの売上をつくり、そのためにどれだけの費用を使い、最終的にどれだけの利益(または損失)を生み出したのか?」を示す書類です。これらのフロー情報を読み解くことで、企業が「その期間にどう稼いでいるのか?」がわかります。

では早速、その構造を見てみましょう。

1年間のパフォーマンスがひと目でわかる

PLには例えば、「この企業の今年1年間の売上高は6,794億円、当期純利益は1,242億円……」と数字がズラっと並んでいます。

そのままでは読み取りにくいですが、サンキー図にすることで、直感的に読み解くことができるようになります。オリエンタルランドを例に見てみましょう。

PLサンキー図(オリエンタルランド)PLサンキー図(オリエンタルランド)

サンキー図は、中央から左側と右側に分けて見てみるのがオススメです。

さっそく、左側から見てみましょう。

サンキー図の「左側」と「右側」で見る

PLサンキー図の左右構造PLサンキー図の左右構造

【左側】=売上の内訳はどうなっているのか?

オリエンタルランドは、テーマパーク事業・ホテル事業・その他事業の3つで売上をつくっており、特にテーマパーク事業の帯が太い(=主力である)ことがひと目でわかります。

【右側】=売上をつくるためにどんな費用をかけたのか、最終的にどれくらいの利益を稼ぐことができたのか?

赤い帯(費用)の中でどこがいちばん太いかを見れば「どのコストの負担が大きいのか?」がわかりますし、緑の帯(利益)の太さをライバル企業と比較すれば、どちらの企業の稼ぐ力(利益を残す力)が強いのかを簡単に見極めることができます。

セグメント情報と、PLを合わせて見る

実はPLとセグメント情報は、通常、別の表として掲載されています。ただ、PLの情報に「どんな事業で売上をつくっているのか?」が加わると、企業の活動がイメージしやすくなるので、PLサンキー図には売上の内訳がつかめるセグメント情報も一緒に載せています。

PLサンキー図なら、利益がどこでどれだけ削られて、どれくらい残っているのかが視覚的に理解できるので、初心者でも迷わずPLの要点をつかめるようになります。そして「営業利益」や「営業外損益」「特別損益」といった重要な分析ポイントも自然と押さえられるようになります。

数字で見ると直感的にわかりづらいPLも、視覚的に表現すると一気に全体像がつかめるようになるのです。