東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、どの事業で売上をつくり、どの費用にお金を使い、最終的にどれだけの利益を残しているのでしょうか。この記事では書籍『サンキー図で「お金の流れ」が1秒でわかる 見るだけ決算書』で紹介されている新図法“サンキー図”を用いて、決算書をわかりやすく読み解いていきます。
オリエンタルランドの「稼ぐ構造」
決算書の数字を順番に追うだけでは、全体像はなかなか見えてきません。
そこで今回は、オリエンタルランドのPLを「お金の流れ」として俯瞰できるサンキー図を見ながら、同社の稼ぐ構造を読み解いていきます。
売上の主役は、やはりテーマパーク事業
オリエンタルランドのPLサンキー図を見ると、まず売上の大半をテーマパーク事業が占めていることがわかります。同社の売上高7,045億円のうち、テーマパーク事業は5,683億円と全体の80.7%を占めています。ホテル事業は1,190億円(16.9%)、その他が171億円(2.4%)です。
ホテル事業だけでも1,000億円を超える大きな売上があります。とはいえ、全体の構造を見ると、オリエンタルランドはやはりテーマパーク事業を中心に売上を生み出している会社だとわかります。
営業利益率23.9%は、サービス業中央値の3倍超
次に注目したいのが、本業の利益を示す営業利益とその利益率です。
オリエンタルランドは年間で1,684億円の営業利益を稼ぎ出し、その利益率は23.9%にも上ります。サービス業に属する上場企業(約500社)における営業利益率の中央値7.1%と比べると、オリエンタルランドの利益率は3倍超であり、同社の収益性は突出していると言えます。
本業で稼ぐ、シンプルな利益構造
営業利益の下流も見ておきましょう。営業外収益・営業外費用・特別利益の帯は細く、特別損失にいたっては帯そのものが存在しません。いずれも売上高に対して1%未満です。
これは、企業の収益性を見るうえで重要なポイントです。純利益の金額だけを見ると、特別利益や特別損失など一時的な要因で大きく、あるいは小さく見える会社もあります。
しかし、オリエンタルランドの場合は、本業で稼いだ利益がほぼそのまま最終利益として残っています。1,219億円という当期純利益は、一時的な要因ではなく本業の実力を映した数字だと判断できます。
最後に、オリエンタルランドのPLについて簡単にまとめます。
・売上高7,045億円のうち、テーマパーク事業が80.7%を占める
・営業利益は1,684億円、営業利益率は23.9%で収益性に優れる
・本業外の損益や臨時損益の影響は小さく、利益構造はシンプル









