「定年退職した途端に、仕事関係の知り合いから連絡がなくなった」「年を重ねるにつれて、腹を割って話せる友人がいなくなっている」……そんな孤独感に苛まれるミドル層は少なくない。周りから人が去っていく人には、決定的な勘違いが存在する。会社でのポジションや損得勘定に依存した人間関係の限界と、生涯にわたって魅力的な人々を引きつけ続ける人が実践している「本当の人脈形成の極意」を、書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』をもとに解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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損得でつながる人間関係の脆さ
名刺の力や会社の役職によって繋がっていた人間関係は、定年退職や役職定年によってあっけなく消滅する。
立場を失った途端に誰も連絡してこなくなるのは、それまでの関係が「肩書」や「利用価値」といった損得勘定の上に成り立っていたからに他ならない。
利害関係だけで結びついた人間関係は、互いの損得がなくなれば離れていくのが必然なのだ。
では、会社という枠組みを外れても魅力的な人々が集まり続け、生涯にわたって深い信頼関係を築ける人は何が違うのだろうか。
それは、人間関係の出発点を「相手から何を得られるか」という損得ではなく、自分自身の生き方や情熱に置いている点にある。
「自らの情熱」を語る人
自分の存在理由を特定し、そこに向かって純粋な情熱を傾けて生きている人の周りには、自然と素晴らしい協力者や仲間が集まってくる。
『世界の果てのカフェ』の主人公ジョンは、自身の生きる目的に向かって生き生きと行動している人々の魅力について、次のように語っている。
――『世界の果てのカフェ』より
協力者を呼び込む「指数関数の法則」
自分の人生に誇りと情熱を持ち、それを偽りなく周囲に共有するとき、人々はその熱意に惹きつけられる。
自らの目的を純粋に語る姿勢は、見返りを求めない真の応援者を呼び寄せるのだ。
あなたが10人に自分の情熱を語れば、その10人が共感してさらに別の10人に語り継ぐ。
損得勘定を超えた情熱の伝達は、指数関数的に広がっていき、想像もしなかった素晴らしい仲間を引き寄せていく。
「損得勘定」を手放そう
年をとると周りから人が去っていく人に共通する人間関係の勘違いワースト1とは、「相手から何を得られるか」という損得勘定や肩書で他者と付き合うことです。
この利害中心の勘違いを今すぐ捨て、まずは自分自身の存在理由に情熱を傾け、それを素直にシェアすることから始めましょう。
自らの意志で自分の人生を熱く生き始めることこそが、生涯絶えることのない最高の仲間を引き寄せる、もっとも確実な一歩となるのです。




