長年会社に貢献し、定年退職を迎えたベテラン社員。しかし、彼が会社を去った瞬間に誰も彼の話題を口にしなくなり、忘れ去られてしまうケースがあります。一方で、退職後も「あの人の作った仕組みのおかげで今がある」と語り継がれる人もいる。この違いは一体どこから生まれるのか。この記事では、書籍『リーダーの仮面』のエッセンスをもとに、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「自己流」でやってきたベテラン
退職後に一瞬で忘れ去られるベテラン社員の共通点ワースト1。
それは、現役時代に「マニュアル」や「仕組み」をバカにし、自分の経験則や自己流だけで仕事をしてきたことです。
「マニュアルなんて素人が見るものだ」
「俺の仕事は長年の勘と背中で覚えるものだ」
そう語り、自分のノウハウを文章やルールとして組織に残さなかった人です。
本人は「職人技」として誇っていたかもしれません。
しかし、本人が退職した瞬間、その「勘」も「職人技」もすべて会社から消えてなくなります。
後には何の再現性も残らず、残されたメンバーはゼロから手探りでやり直す羽目になるのです。
型を守り、マニュアルを改善し、組織に仕組みを残した人だけが、時代を超えて「あの人はすごかった」と語り継がれる存在になるのです。
――『とにかく仕組み化』より
マニュアルをナメる人
世の中にあるマニュアルや型は、過去の膨大な失敗と試行錯誤を経て残った「苦労の結晶」です。
マニュアルを無視して最初から自己流でやろうとするベテランは、一見個性的ですが、実は成長の順番を知らない未熟な存在です。
型(マニュアル)を徹底的に守り抜いた先にしか、本物の「再現性」や「改善」は生まれません。
自己流に固執したベテランの仕事は、その人で終わり、組織の歴史に貢献しないのです。
自分のノウハウを仕組みに変えよう
退職後も「伝説のリーダー」として語り継がれる人は、自分のノウハウをすべてマニュアル化し、仕組みとして組織に寄贈した人です。
「自分が去っても、新人がマニュアルを見て初日から結果を出せるか」
自分の技術を言語化し、誰でも実行できるルールに落とし込みます。
リーダーの仮面の教え通り、個人としてのプライドを捨て、組織の仕組み(歯車)に徹すること。
自分が去った後も会社を勝たせ続ける「仕組み」を残した人だけが、真のリスペクトを獲得できるのです。




