習近平氏は、中国において過去数十年で最も権力を掌握した最高指導者になる前、国内ではむしろ「彭麗媛氏の夫」として知られていた。軍所属の国民的ソプラノ歌手である彭氏は、2012年末に習氏が政権の頂点へ上り詰める中で、同氏のイメージを向上させる上で重要な役割を果たした。先週ワシントンで、習氏は改めて華やかな妻にどれほど頼っているかを世界に示した。それも儀礼的な場面だけではない。2人が23日に専用機のタラップを降りる際、習氏は片手で手すりを握りながら、もう一方の手で彭氏の手を取った。25日には、トランプ大統領夫妻とともに国立公文書館の急な御影石の階段を上る間も、習氏と彭氏は手を握り合っていた。こうした振る舞いはささやかなものに見えるが、外からの見え方に細心の注意を払う中国指導部の流儀からすれば極めて異例と言える。最高幹部らは自らの弱みを見せることを極力避け、妻に身を委ねるような姿勢を控えるのが常である。これまで公式訪問における配偶者の役目は、手を振り笑顔を見せ、文化的な行事に参加するだけの名目的な存在に過ぎなかった。
習氏が妻の手を握る姿から見える中国の権力構造
後継者が指名されておらず助言者の輪が狭まる中、習氏が訪米時に頼りにした彭麗媛氏は注目に値する
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