欧州の有権者の間で戦争疲れが強まる中、ウクライナ支援に反対するポピュリスト政党への支持が高まっている。このため政治指導者らは「われわれは和平を推進している」という新たなメッセージを打ち出さざるを得なくなっている。 ここ数週間、欧州主要国の指導者らは戦争の外交的解決を求める声を改めて強めている。欧州当局者によると、ロシアが対話に前向きだという見方が出てきたわけではない。新たなメッセージは、ウクライナへの財政・軍事支援を破滅的かつ危険だとする世論に対抗するためのものだ。 欧州当局者はロシア政府との接触を強化している。先週はドイツのヨハン・ワーデフール外相がニューヨークでロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談した。両国の外相会談は2022年以来初めてだった。この夏には、欧州連合(EU)の高官がロシアのウラジーミル・プーチン大統領の外交政策顧問ユーリ・ウシャコフ氏と会談した。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は今年前半、国家安全保障担当補佐官をモスクワに派遣した。