「失敗したくない」「あとで後悔するような選択はしたくない」。そう考えて、新しい一歩を踏み出せずにいる人は少なくありません。しかし、人生を振り返ったとき、本当に心に残る後悔は「失敗したこと」とは限りません。世界190か国以上を訪れ、自らもさまざまな挑戦を重ねてきたクリス・ギレボー氏は、著書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』で、人生に変化を起こすことの大切さを語っています。私たちがあとになって後悔しやすいのは、いったいどんなことなのでしょうか(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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人生でいちばん後悔することとは?
「あのとき、やっておけばよかった」
年齢を重ねるほど、そんなふうに過去を振り返ることは増えていく。
転職したかったけれど、今の仕事を手放すのが怖くて踏み出せなかった。行ってみたい場所があったけれど、「いつか時間ができたら」と先延ばしにした。新しいことを始めたかったけれど、「失敗したら恥ずかしい」と諦めた。
もちろん、挑戦すれば、うまくいかないこともある。
思い切って環境を変えたのに、「前のほうがよかった」と思うことだってあるだろう。
だから私たちは、失敗しないように慎重に考える。「もう少し準備してから」「今はタイミングが悪い」と、自分を納得させることもある。
しかし、時間が経ってから心に残るのは、挑戦して失敗したことだけではない。
むしろ、「やりたかったのに、やらなかったこと」が大きな後悔になることがある。
人生で後悔するのは、「失敗したこと」ではない。
「挑戦しなかったこと」だ。
「あの変化をもっと後で起こせばよかった」と言う人はほとんどいない
では、やりたいことを「いつか」のまま終わらせないためには、どうすればいいのだろうか。
そのヒントになるのが、次の言葉である。
人生では、自分の思い通りにならないことが多い。しかし、自分や周りの人の人生にいい影響を及ぼせる領域はある。その領域で変化を起こすことに集中すれば、喜びや人生の目的を見つけられる。その事実を受け入れることで、私は安心感を味わえたのだ。「あの変化をもっと後で起こせばよかった」と言う人はほとんどいない。何かを変えたいと思っているのなら、そのことに注意を向けよう。
――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より失敗を恐れていると、「もう少し自信がついてから」「もっといいタイミングが来てから」と、行動を先延ばしにしてしまいやすい。
しかし、人生のすべてを思い通りにすることはできなくても、自分の選択によって変えられることはある。
転職する。会いたかった人に連絡する。興味のあったことを始めてみる。ずっと行きたかった場所へ行く。
もちろん、実際に動いたからといって、必ずうまくいくわけではない。思っていた結果にならず、「やらなければよかった」と感じることもあるだろう。
それでも、失敗した経験からは、次にどうすればいいかを考えられる。
一方で、挑戦しないまま時間だけが過ぎれば、「あのときやっていたら」という思いが残り続けることがある。
何かを変えたいと思っているなら、完璧なタイミングを待つ必要はない。
未来の自分が「あのとき、やっておけばよかった」と振り返る前に、今できる小さな一歩を踏み出してみよう。






