仕事に追われていると、目の前の用事をこなすだけであっという間に一日が終わってしまう。やりたいことや将来のために必要なことがあっても、「時間ができたら」と考えているうちに、なかなか手をつけられないままになることもある。『仕事・人間関係で損する人、得する人』の著者・伊庭正康氏に、忙しい中でも大切なことに時間を使うための考え方を聞いた。(構成/照宮遼子、ダイヤモンド社書籍編集局)
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ワースト1:やる気に頼って行動している
――いつも「時間がない」と感じている人には、どんな特徴がありますか。
伊庭正康(以下、伊庭):行動が「やる気次第」になっていることです。だから行動にムラが出てしまう。たしかにやる気も大切ですが、やる気だけで物事を続けられるわけではありません。
モチベーションは自分が思っているほど強いものではなく、忙しくなれば意欲が下がるのは当然です。
――では、やる気に頼らずに行動するには、何が必要なのでしょうか。
伊庭:モチベーションに左右されなくても続けられるように、あらかじめ「仕組み」をつくっておくことです。
「時間があったらやろう」ではなく、先にスケジュールに入れておく
――具体的には、どんな仕組みでしょうか。
伊庭:「時間があったらやろう」と考えるのではなく、「やるべきこと」をあらかじめスケジュールに入れておきます。そして、その日になったらToDoリストにも加えて、実際の作業に移します。
――先に予定を決めておくことには、どんなメリットがありますか。
伊庭:当日になってから「今日はやるか、やらないか」と考えなくて済むことですね。最初からやるものとして決めておけば、その日の気分や忙しさに合わせて、毎回判断する必要がありません。
――忙しいと、どうしても目の前の急ぎの仕事を優先してしまいますよね。
伊庭:そうなんです。何も決めていないと、急ぎの仕事にどんどん時間を取られてしまいます。そうすると、緊急ではないけれど、将来にとって重要な仕事まで後回しになってしまう。先に予定を決めておくのは、それを防ぐためでもあるんです。
「先に入れていた予定」を動かさないのが鉄則
――伊庭さん自身は、スケジュールはどう管理していますか?
伊庭:私の場合、執筆やYouTubeやオンライン講座の収録などは最初からスケジュールに組み込みます。こうした仕事は、あらかじめまとまった時間を取っておいて、基本的にはあとから別の仕事を入れないようにしています。
――予定を確保したあとに急ぎの仕事が入ったときは、どのように対応していますか。
伊庭:よほど緊急性の高い研修などでなければ、先に入れていた予定を優先し、あとから入った仕事のほうを調整しています。
2、3か月先のスケジュールに「本当にやるべきこと」を書き込んでおく
――いつも時間に追われている人は、まず何から変えるといいでしょうか。
伊庭:1か月先だけではなく、2か月先、3か月先までスケジュールを見て、自分が本当にやるべきことを書き込んでみてください。重要な仕事は、時間が空いてから取り組もうとするのではなく、そのための時間を先に確保しておくことが大切です。
――目の前の予定だけでなく、少し先まで見ておくことが必要なんですね。
伊庭:そうですね。『仕事・人間関係で損する人、得する人』でも、人生がうまくいく時間の使い方について触れています。忙しい毎日の中で、本当にやるべきことに時間を使えているか。その点を振り返ることも、時間の使い方を考えるうえでは大切ですね。








