Photo:Gonzalo Marroquin/gettyimages
米動画配信大手ネットフリックスが新たな筋書きを描いている。
同社は先週、コンテンツ責任者のベラ・バジャリア氏を突然解任した。同氏が主導した1000人の人員削減が行われてからわずか数時間後だった。19日までに、映画部門責任者のダン・リン氏も職を失った。
2人の主要クリエーティブ幹部の退任は、ネットフリックス経営陣がコンテンツの刷新が必要だと感じている兆候だ。
事情に詳しい複数の関係者によると、テッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)は、米国人がネットフリックスの視聴に費やす時間が減少していること、そして新しいヒット作が不足していることについて、数カ月前から社内で不満を漏らしていた。同氏はまた、ビデオゲームからポッドキャストまでさまざまな試みを行ってきたが、中核であるテレビ・映画のラインアップを強化したいと同僚らに語っているという。
ネットフリックスは20日に第3四半期決算を発表し、自社の戦略に関するウォール街の疑問に答えようとしている。
ハリウッドのストリーミング革命をもたらしたネットフリックスは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や「イカゲーム」のようなヒット作を生み出すのに苦労しており、問題はここ1年ほどで積み重なってきた。
多くのメディア企業と同様に、ネットフリックスはYouTube(ユーチューブ)やTikTok(ティックトック)を見る時間が増えている視聴者の取り込みに苦戦している。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの映画・テレビスタジオ部門と動画配信部門「HBOマックス」の買収に失敗して以降、ネットフリックスの株価は低迷している。投資家は、経営陣が長年「買収ではなく構築」を掲げてきた同社にとって、この買収失敗は弱さの表れだと受け止めた。買収交渉が始まった頃の1年前と比べ、株価は40%余り下落している。
ネットフリックスが視聴者をつなぎとめるのに苦労していることは、ますます明らかになってきている。
分析会社アンテナによると、ネットフリックスは米国で1~9月に月間ベースの加入者数が純増を記録したことが1回もない。アンテナはクレジットカード情報などから米消費者のサブスクリプション購入を追跡しているが、卸売りでのバンドル販売は含まれていない。ネットフリックスは2025年前半以降、加入者数を開示していない。
ネットフリックスの広報担当者はアンテナのデータに異議を唱え、「ネットフリックスの事業実績を反映したものではない」と述べた。







