完璧を求めすぎて仕事を終えられない。やらなければいけないことを先延ばししてしまう。そんなときの対処法を、『おい、とりあえず終わらせろ』の著者、nwiizo(ぬうぃぞう)氏が伝えます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

おい、とりあえず終わらせろやる気Photo: Adobe Stock

 やらなければいけないのはわかっている。

 それなのに、なぜか手がつかない。

 気づけば、別のことをして時間が過ぎている。

 そして夜になって、「また今日も先延ばしにした」と、自分を責めてしまう。

 そんな日々を、繰り返していないでしょうか。

先延ばしは、「意志の弱さ」ではなく「仕組みの問題」

 先延ばしは、意志が弱いから起きているのではありません。

 終わりの定義が不在だから起きている、仕組みの問題です。

 どこまでやればいいのか。何をもってOKなのか。それが決まっていないから、終えられないのです。

 仕組みの問題に、気合いをぶつけても、状況は変えられません。

 自分を責めても、次に同じ状況が来れば、同じことが起きます。

 必要なのは、自分を責めることではなく、何が起きていたかを検証することです。

 そして、解決策は「もっと頑張る」ではなく、仕組みを変えること。他者の目を入れる。合意を取る。完璧になる前に出す。

 そのひとつの目安が、「誰にも見せていない期間」が長くなっていないか、です。

「今日こそ頑張ろう」は、調子が良い日しか機能しない

 私も、「今日こそ頑張ろう」を毎朝やっていた時期があります。

 月曜は動けます。火曜も、何とかなる。けれど水曜の午後には、もう動機が別の方を向いている。金曜には、また「来週こそ」と、同じ決意をしている。

 意志に頼る方法は、調子が良い日しか機能しません。

 ですが完璧に調子がいい日なんて、週に何日あるでしょう。

 そこで私がやったのは、朝一番に取り組むタスクを、前日の退勤時に決めておくことでした。

 朝、デスクに座った瞬間に、「今日は何をしよう」と考えなくて済みます。

 考える時間は、迷う時間です。迷う時間は、手が止まる時間でもあります。

 調子が良い日も悪い日も、同じ手順を踏めば、同じように動けるようにする。意志の力に頼らないようにするのです。

「いつか」ではなく「このとき」を決める

 もうひとつ、手順を支える方法があります。

 それは、「きっかけ」を決めておくことです。

 きっかけが明確になると、判断の余地がなくなり、迷わずに動けます。

 たとえば、場所。私は、カフェに入ったら、席に着く前にスマートフォンをカバンの底にしまいます。席に座った瞬間、目の前にあるのは、ノートパソコンだけ。

 自宅では「ちょっとだけSNSを」が起きるのに、カフェでは起きません。場所が変わると、行動パターンが変わるのです。

 また、時間のルールを作るのも効果的です。

 例えば、朝イチの15分を、「今日のタスクをひとつだけ選ぶ時間」に固定します。メールを開くと、他人の依頼が目に入って、午前が終わってしまうからです。

 そして、行動。コーヒーを淹れたら、チャットを閉じる。1年以上続けているルールです。最初は意識してやっていましたが、3週間ほどたつと、コーヒーの香りがした瞬間に、手が勝手にチャットを閉じるようになっていました。

 行動と行動を紐づけると、判断が消えるのです。