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米グーグルの親会社 アルファベット は、人工知能(AI)のワンストップショップに最も近い存在であり、最先端のAIモデル、急成長を遂げるクラウドコンピューティング事業、社内での大規模なチップ開発事業、そしてビジネスの中核を成す大規模な広告事業を擁している。
こうした多様で活発な事業展開は、AIブームがより不確実で資本面の制約が強まりつつある局面を迎えている今、大きな強みとなるはずだ。しかし、アルファベットの株式は同業他社ほど投資家から好まれてはいない。7-9月期(第3四半期)の広告売上高の伸びがアナリスト予想に届かなかったことを受け、同社の株価は28日の時間外取引で一時10%近く下落した。
一方、7-9月期(第1四半期)の売上高が19%増加し、アナリスト予想を上回った マイクロソフト は、28日の終値に基づく予想株価収益率(PER)が約25倍となっており、アルファベットの約20倍よりも高く評価されている。
マイクロソフトには、中核事業である企業向けソフトウエアの強力な顧客基盤と、7-9月期に売上高が48%増加した「アジュール」という大規模なクラウドコンピューティング事業がある。一方で、自社のフロンティアAIモデルは持っておらず、グーグルほど開発が進んだAIチップ事業もない。
他のテック大手もグーグルと同じような事業を持っているが、全てを兼ね備えている企業はない。 アマゾン・ドット・コム は世界最大のクラウドコンピューティング事業と強力なAIチップ事業に加え、他社にはない巨大な電子商取引(EC)事業を展開しているが、フロンティアAIモデルは持っていない。 メタ・プラットフォームズ には有力なAIモデルがあるが、大規模なクラウドコンピューティング事業は行っておらず、AIチップの開発もそれほど進んでいない。それでも、アマゾン、メタともに予想PERはアルファベットより高い水準にある。
では、グーグルはなぜ出遅れていると見なされているのだろうか。その理由としては、AIエージェントによって同社の検索エンジンの優位性が侵食されかねないことや、AI開発のための資金需要が極めて大きいこと、メタやオープンAI、アンソロピックに匹敵する消費者向けAIエージェントアプリを持っていないことなどが挙げられる。
これらはいずれももっともな問題だ。しかし、グーグルにはこれら全てに対抗できる手札がある。







