フィーチャーフォンのコンテンツ市場を振り返る
昨年、すなわち2012年の状況だが、モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)が今月発表したデータを見てみたい。
それによると、モバイルコンテンツ関連市場の合計は2兆3507億円。内訳はモバイルコンテンツ市場が8510億円(対前年比116%)、モバイルコマース市場1兆4997億円(同128%)。
モバイル市場の内訳は、フィーチャーフォン市場が4793億円(同73%)で、スマートフォン市場が3717億円(同461%)となり、スマートフォン市場が急速に拡大していることがわかる(図表1)。
図表2は、フィーチャーフォン市場のカテゴリー別の内訳だ。2012年、最大規模なのはソーシャルゲーム等市場で1888億円、次いで着うた系市場が554億円となっている。ここで言いたいことは、日本においてはこれだけ多様なカテゴリーの課金ビジネスが成り立っているということだ。こんな国は他にはない。
スマートフォン等市場の規模は3717億円。コンテンツのカテゴリーで見ると、「ゲーム・ソーシャル等市場」が2607億円、対前年比542%と全体よりも大きな成長率となっている。「動画・映像配信市場」は262億円、「音楽コンテンツ」が198億円となり、スマートフォン等市場も本格的な成長段階に入ったことがわかる(図表3)。