住宅着工戸数は
14ヵ月連続のプラス!

「来年も、まだマンションは買い時か――」

 今回は、本連載第6回に引き続き「賃貸マンションか、分譲マンションか」のテーマについて考えていくとともに、本連載は今年最後の更新ということで、今年の振り返りをデータに基づいて行い、来年のマンション市況を見通してみたい。

 先日、2013年10月分の住宅着工戸数が国土交通省から発表された。住宅着工戸数は約9万戸超で、2012年9月以来、14ヵ月連続の前年同月比プラスと活況が続いている。

 また、9万戸を超えたのは、リーマンショック直前の2008年10月以来、なんと5年ぶりだった。

10月は着工数のピーク
傾向はしばらく続く

 建物分類別に見ると、持ち家(主に注文住宅)と貸家(賃貸用アパートマンション)は共に好調だ。なかでも貸家はリーマンショック以後、初めて3万5000戸を超え、ハウスメーカー、賃貸用住宅メーカー各社は絶好調だ。

 持ち家に関して、ハウスメーカーの担当者によると、好調の要因は「消費増税前の駆け込み需要の影響が大きかった」と言う。だが、私はそれだけではないと考えている。