ランニングブームを
ブームで終わらせないために

 矢野経済研究所の調査によると、ランニングシューズの出荷市場規模は、第1回東京マラソンが開催された07年から6年連続で成長。06年に1234万足だった市場規模は、12年には約1.5倍の1941万足まで伸びてきた。『レジャー白書2013』の調査によると、ランナー人口が2450万に達したとも言われている。さらに「東京マラソン2014」マラソン一般の部の抽選倍率が過去最高の10.3倍を記録したことからも、将来安泰な市場にも思える。

 しかし、その一方で成長に陰りが見えてきているのも事実である。2012年のランニングシューズ国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)が前年比110.1%、SKINSをはじめとした機能性アンダーウェアは、国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)が前年比101.8%と、一時期の勢いは感じられない。

 こういった危機感を感じているのは、何もメーカーに限った話ではない。「ランニングがライフスタイルの一部として定着しつつある中でDO(アクティブな活動)に関する商品は多くの関心を持たれているが、休息・回復に関しては情報が少なく、一般的に認知の低い現状があった」と、今回「燃え尽きランナーコーナー」設置を決めた、セブン-イレブン・ジャパン傘下のスポーツ専門店OSHMANS新宿店・矢向(やこう)克行氏が語ったのは、その象徴とも言える。

 今後成熟期を迎え、燃え尽きることを知らない2500万ランナー争奪戦において、燃え尽きランナーという新機軸が果たして吉とでるか、凶とでるか。

岡 徳之/Noriyuki Oka Tokyo5時から作家塾(R)