缶コーヒーの売上高で業界4位、自動販売機シェアでは3位のダイドードリンコ。業界再編の動きが活発な飲料市場で独立独歩を貫き、飲料事業以外での新規事業での成長を目指すという。4月から実父・高松富博会長に代わり社長に就任する高松富也氏に今後の経営を聞いた。
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――2014年1月期決算は、売上高で前期比4%増、営業利益で24%減の増収減益となりました。
1975年に発売したダイドーブレンドコーヒーを2012年に37年ぶりにリニューアルし、ブランド露出のために広告宣伝費を集中投下してきました。当社が強い自動販売機以外のコンビニなどで販売を伸ばすのが目標でしたが、競合となるコンビニのカウンターコーヒーの成長により影響を受けました。コーヒーは数量ベースで前期比1.3%の伸びとなったものの、目標を下回りました。数量ベースで全体の約40%を占めるコーヒー以外のソフトドリンクも、伸び悩みました。昨年の夏は猛暑でしたが、当社がシェアの高い東北地方では気温が上がらず、飲料事業全体では1%の売上減となりました。
これらの結果、ブランドリニューアルに伴う広告宣伝費の増額により17億円、自動販売機のリニューアル投資増に伴い9億円の減益要因となり、増益要因と合算して、全体では19億円の減益になりました。
今期は増税の影響が不透明であり、売上高は横ばい、広告宣伝投資や自販機投資も継続するため、引き続き増収減益計画としました。