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【第39回】 2014年4月2日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

もはやデジタル・マーケティングではなく、マーケティングのデジタル化が現実――Adobe Summit 2014、現地レポート

 また、「SAPにとっては、彼らの顧客にマーケティングのプラクティスを素早く提供でき、アドビにとっては、エンタープライズに強いシステム・インテグレーターとの仕事が増え、サービス収入の拡大が期待できる」(アドビのグローバル・パートナー担当バイス・プレジデント、ジム・シンク氏)とする。

 クリエイティブツールで、マーケティング部門にはなじみ深いアドビのブランドと、バックエンドシステムの象徴のようなSAPのブランドの組み合わせは、市場で競合するオラクルやIBMにとっては脅威に映ることだろう。

デジタル時代の顧客とエンゲージをするスキルを持った若い世代を積極的に活用せよ――ブラッド・レンチャー氏に聞く

――コアサービスとはどういうものか。個々のソリューションのサービスの提供のされ方が変わるのか。

Brad Rencher
アドビ・システムズ
デジタル・マーケティング事業部門担当
シニアバイスプレジデント兼
ゼネラルマネージャー
2008年1月にOmnitureの企業開発担当バイスプレジデントに就任。アドビによる買収以降は、Omniture事業部門担当バイスプレジデント。アドビ入社以前は、モルガンスタンレーのテクノロジーを対象とした投資銀行部門に勤務し、合併買収およびテクノロジー業界をリードする顧客向けの資本市場金融に従事。
ブリガムヤング大学で財政学を学び、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。地元のテクノロジーコミュニティに積極的に参加し、ユタテクノロジー評議会の役員を務めている。

 今市場にはあまりにもたくさんのマーケティングのテクノロジーがありすぎて、分散化されていてバラバラ。マーケターにとってストレスだった。そこに必要な機能が一通り使える統合製品を提供するのが狙い。マーケティング・クラウドを構成する個々のソリューションはそれぞれの領域でベストインクラスのソリューションだが、それらを拡張性のあるプラットフォームの上に位置づけることでシングル・ビューでのシームレスな利用ができるようになった。

 これまでのテクノロジーには、それぞれの情報、ワークフロー、単独の目的があり、データはサイロ型で専有され共有されなかった。コアサービスでは、いろんなデータやコンテンツ、顧客プロファイルをソリューションをまたいで再利用できるようになった。

 マーケティング・クラウドを活用することで、個別のツール同士をそれぞれインテグレーションをしてつなぐことに費やした時間や手間からマーケターを開放し、必要なマーケティングの仕事に集中することができる。

――今後はコアサービスが標準的な提供形態になるのか。

 そうなる。エンタープライズの顧客は、すべてのテクノロジーを使いたいと思っている。複数のソリューションを同時に買う顧客が増えてきている。一つのテクノロジーを部分的に使うのではなく、コアサービスで、ソリューションを連携させて使うことでROI向上への効果は高い。

――価格スキームは?

 通常は、主要な利用パターンをベースに複数年での契約となる。さらに、トラフィックに応じた課金となる。

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