日本の総広告費は下げ止まりだが
その構成は昔と同じではない

 2月20日に、電通から恒例の「日本の広告費」(2013年)が発表された。それによると、2013年(1月~12月)の日本の総広告費は5兆9762億円。前年比101.4%。2年連続で対前年比を上回ったが、ほぼ横ばいの数字だ。推移を見ると、07年が7兆191億円でピーク。リーマンショックのあった翌08年から東日本大震災の起こった11年まで下がり続け、11年は5兆7096億円。そこから2年連続で若干のプラスということになる。

 2013年の内訳を見てみると、マスコミ四媒体広告費合計が2兆7825億円、プロモーションメディア広告費が2兆1446億円、インターネット広告費が9381億円、衛星メディア関連広告費が1110億円となっている。

 マスコミ四媒体の中身を見てみると、テレビは1兆7913億円を占めるが、新聞(6170億円)、雑誌(2499億円)、ラジオ(1243億円)は、インターネット広告費(9381億円)に及ばない。

 構成比で見ると、テレビ(30.0%)、インターネット(15.7%)、新聞(10.3%)の順で、インターネット広告費はテレビに次いで2位。すでにテレビ広告売上の半分を超えていることがわかる。