「金の切れ目が縁の切れ目」とはよく言ったものですが、夫婦の仲も御多分に漏れないのでしょうか。

 与信管理APSクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社が行った「離婚したくなる亭主の仕事」調査(※)。この中で、「夫の仕事が原因で離婚したいと思ったことがある人」にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「給料が低い」で86.2%に上ることがわかりました。

 夫の給料は、確かに日々の暮らしに直結する重大な要素。しかし、果たして妻たちの不満は本当に「給料」だけなのでしょうか?今回は、妻に尋ねた「夫の仕事に対する満足度」と「夫の仕事を原因とする離婚意識」について、夫の働く業種別に見ていきましょう。どの業種で働く夫を持つ妻たちが最も不満を抱えており、また離婚危機に陥りやすいのでしょうか?

※リスクモンスターが行った「第1回離婚したくなる夫の仕事」調査で、インターネットを使って全国の20~49歳の女性300人を対象に2014年1月18日~19日に実施したもの。

「夫の仕事に不満」は52.8%
不満を持たれやすい業種、持たれにくい業種は?

 まず、「離婚したくなる夫の仕事」に切り込む前に、「夫の仕事に対する満足度」を見ていきましょう。

 調査対象者300人に「夫の仕事に対する満足度」を尋ねたところ、「不満がある」が52.8%で、「不満はない」の47.2%を上回る結果となりました。また、「不満がある」と回答した人を年代別に見ていくと、20代では46.2%だった一方で、30代は56.7%、40代は55.1%と年々不満に思う人の割合が増えていっています。30代以上になると、子どもの誕生や進学などでお金のかかる家庭も増えます。20代の頃には気にならなかった夫の仕事に対する不満が蓄積し、あふれ始める時期なのかもしれません。

 では、どんな業種で働いている夫は、妻から不満を持たれやすいのでしょうか。

 同調査で夫の業種別に不満の有無を集計したところ、「不満がある」という回答が最も多かったのが、「鉱業」「専門サービス業」「娯楽業」で100%、次いで「飲食業、宿泊業」が85.7%という結果になりました。

※リスクモンスターの調査を元に編集部で作成