これまでの連載で、Yahoo!JAPANの検索順位を上げるためには、自社サイトへのリンクがどれだけあるか、なかでも質の高いサイトからのリンクがどれだけあるかが重要だと述べてきました。しかし、当然ですが、リンクの数と質だけで検索順位が決まるわけではありません。
ブックマーク登録人数を
表示しはじめた理由
セミナー受講者の皆さんからよく聞かれる質問があります。Yahoo!JAPANが今年6月から導入した「Yahoo!ブックマーク登録人数」が、順位決定に何らかの影響を及ぼしているのかという質問です。
Yahoo!JAPANでキーワード検索をすると、検索結果の下に「ブックマーク:5人が登録」などと表示されます。これがYahoo!ブックマーク登録人数で、「Yahoo!ブックマーク」利用者のうち、何人がそのサイトをブックマーク(お気に入り)に登録しているかを表したものです。
私の観察する限り、ブックマーク登録人数が多いほど上位に表示されるという法則は今のところまったくありません。上の画面でもわかるように、1位のサイトは27人、3位は2人、4位は4人ですが、その他はブックマークが0人なのに上位表示されています。
確かに、そのサイトをブックマークに登録している人が何人いるかは、サイトの人気度を推し量る1つの指標にはなるでしょう。しかし、それを安易に検索順位に反映させてしまうと、悪用する行為がはびこる恐れがあります。
例えば、友人や社員などに「わが社のサイトをブックマークに登録してほしい」とか、業者に依頼して偽の登録を代行してもらうといった行為です。周囲の人たちにお願いすれば、登録人数を意図的に増やすことも可能でしょう。
ですから、Yahoo!がブックマーク登録人数を表示しはじめたのは、検索順位に反映させるためではないと推察されます。むしろ、次の理由が考えられるでしょう。