2014年、グローバル企業の動き
今年2月、楽天がバイバー(Viber)社を買収したことにより、日本企業の中でも100億円以上の企業を買収する企業があるということが現地で報道された。このことは、日本イスラエル間のビジネスの促進にも良いニュースで、現地での反応は好意的である(※バイバー社は、登記上はキプロスの会社であるが実質イスラエル企業)。
オレンジ(Orange)が4G Innovation Labを設立し、本格的にイスラエルでの活動を開始、既に数社への投資も行っている。アルカテル・ルーセントのベル研究所もイスラエルでの活動をスタートした。
イスラエルの大手ベンチャーキャピタルのピタンゴ(Pitango)、ジェネシスパートナーズ(Genesis Partners)が「SOSA」と呼ばれるプログラムをスタート、テルアビブ市内に1200平方メートルのスペースを設け、スタートアップを支援するのと同時に、ハイテク業界のコミュニティ化を目指す。
大手テクノロジー企業が買収した案件を見ると、インテルが自然言語処理のスタートアップ、ジンジャー(Ginger)社を30億円で買収し、クァルコム(Qualcom)がチップメーカーのウィロシティ(Wilocity)社を300億円で買収した案件などがある。100億円以上で買収されたイスラエル企業は、公開されているだけでも5件あり(楽天のバイバー社買収は含まず)、相変わらず活発である。