隣の上司のホンネ
「こんなやつは部下にしたくない」

 また、隣の上司をヨイショする意味合いもあって積極的に言ったりもします。隣の上司は相対的に自分の優位性が認識でき、自尊心をくすぐられることで、満足げに耳を傾けるかもしれません。

 そのような場合、上司の悪口を言っている本人は、自分の評判も同時に落としていることを理解すべきです。隣の上司の自尊心はくすぐられても、その者を自分の部下にしたいとは決して思いません。なぜなら、自分の部下になったとしても、他で同じ行為をすることが想定されるからです。

 また、隣の上司がそのことを自分の上司に話さないとも限りません。そちらの関係のほうを重視しているのならば、「B君はおまえについて、こんなことを言っているから気をつけろ」などと言う可能性は十分にあります。

 この場合、信頼を失う程度のことでは済まないでしょう。報復を覚悟しなければなりません。結局、自分の上司を悪く言うことは、誰からの信頼も得ることにはならず、何の利益も生みません。