「なんとか内定も取れたし、あとは卒業まで思いっきり遊ぼう!」

 そう思っている世の大学4年生はきっと少なくないことでしょう。しかしそろそろ多くの大学では前期試験の始まる季節。油断すれば、実に大変なことになりかねません。万が一単位を落とせば、単位不足によって大学が卒業できず、内定取り消しという恐ろしい事態が起きうるからです。

 多くの企業が募集しているのは、「○○年3月卒業見込み」の学生であり、卒業できることを見越して内定を出していることがほとんど。ですから、もし単位不足となれば、内定を取り消されて当たり前……と考えられますが、現実はどうなのでしょうか?

 今回は、単位不足になれば内定取り消しは避けられないか、それとも待ってもらえる可能性があるのか、その真実についてご紹介します。

単位不足で内定取り消しは64%
3人に1人は待ってもらえた?

OKWave総合研究所が「質問・疑問 に答えるQ&AサイトOKWave」上の「就職」カテゴリに寄せられた質問と回答を分析。同カテゴリの中から「単位」かつ「内定」にまつわるものを抽出したところ、17件のデータが得られました。

 全17件とデータは少ないですが、単位不足者の内定の行方について分析したところ、「取り消された」人が64%と過半数を超えました。しかし一方で、「待ってもらえた」という人が36%にも上っていました。3人に1人は待ってもらえたというのですから驚きです。

 さらに「取り消された」人の内訳をみていくと、自ら「辞退した」人が全体の17%、「取り消された」が35%である一方で、「取り消されたが翌年内定をもらった」という人が12%となっていました。「翌年内定…」もある意味「待ってもらえた」事例と考えれば、実質的に「待ってもらえた」人が48%と約半数に上ることがわかりました。会社の規模などにもよると思われますが、意外にも取り消されていない事例が少なくないのです。