男も美肌の時代?

 洗顔料、化粧水、美容クリーム、洗顔シート、脱毛、エステ…。

 これらが女性の独壇場だったのは、もはや過去の話。今や男性向けの美容商品や美容サービスが多数登場し、メンズビューティー市場は現在、急成長中です。

 これまで同市場をけん引してきたのは10~20代の草食系メンズでした。しかし最近では、丸の内や大手町などの大手企業に通うミドルやエグゼクティブも注目し始めています。

 今回は、成長が見込まれるメンズビューティー市場の特徴と、日本初のサービスを展開する新店に注目し、“男の美活市場”拡大の背景を探ります。

メンズビューティー市場拡大のポイントは
40代以上の取り込み

 調査会社・インテージのマーケティングリサーチによると、化粧品を購入する男性の割合は、20代が60.2%と最多で、30代では51.8%、40代以上になると更に下がり、年齢の上昇にしたがって購入率が下がるという結果が出ています。(参照:「男性の化粧品購入の実態と美容に関する意識調査」)

 しかし、40~60代男性の美容への関心という点では、14.1%が「関心がある」と答えていて、「どちらかといえば、関心がある」と答えた人も合わせると50%を超えています。ミドル層の実に5割強が美容に関心を持っていることがわかります。

 同調査によると、男性が自分の外見で気になっていることベスト3は、

1位「髪の毛が少ない」
2位「白髪が多い」
3位「口臭」

 という結果でした。

 上記以外では、「スタイル・体型」、「たるみが目立つ」、「歯の黄ばみ」、「しみ・ソバカスがある」と続いています。

 そして男性が気になっていることのなかで、実際に何らかの対処を行っているのは、「肌のかさつき・乾燥」、「体臭(ワキガも含む)、口臭」、「敏感肌(かゆみ、乾燥)」、「髪型・ヘアスタイル」など、多くが化粧品等で対応できるものが挙げられました。