「最近、食べ過ぎると“残る”よね」
近頃、こんな言葉を耳にすることがしょっちゅうある。30代も後半になると、以前のように暴飲暴食ができなくなる。いや、暴飲暴食はできても、その後もれなく“後悔”がついてくる、というのが正しいかもしれない。胃に何か残っているような重い感じが翌日まで続くこともあるだろう。
30代に突入したばかりのころは、こう信じていたはずだ。今日がたまたまそうなっただけだ、と。でも、そのうち、受け入れざるを得なくなる。たまたまではなく、確実に体が変化してきたのだ、ということを。
でも、「もう年だから…」と諦めるにはあまりにも早い。30代で衰えを感じているのだとしたら、ある意味で、食をはじめ、生活全般にまだまだ改善の余地がある。ただ、すでに衰えを感じている人は、仕事が忙しく、食べるものの選択もままならないことが少なくないはず。そこで今回は、場所を選ばず、時間を問わない、コンビニでもできる対策を提案していきたい。
「食事制限ダイエット」「単品食べ」は
30代以降はやっちゃダメ!
30代に入ったら、「気力と体力さえあればなんとかなる」と思っていた生活を改め、「食事はただのガソリン」と思っていた思考も改め、1日3回の食事を規則正しく摂ってほしい。それは、“今”を維持するために、必要な栄養を枯渇させないことが重要だからだ。年を重ねるほどに機能低下が起きるというのに、うっかり若い頃と同じ食べ方をしてはいけない。同時に、もう「食べないダイエット」もしてはいけない。痩せたとしても、ハリがなくなったり、頬がこけたり、シワが深くなったり、活力がなくなったのでは意味がないはずだ。
食事制限によるダイエットは、むしろ若さを奪うものになりかねない。食事を減らせば確かに体重は落ちるかもしれないが、落ちたのは肝心な脂肪ではなく、ハリをもたらしてくれる筋肉だったりする。逆に、プロテイン飲料ばかりに頼れば、腎臓に負担をかけてしまうこともある。腎臓、と言われてもピンとこないかもしれないが、腎臓は私たちの体にとって、浄水器のようなもの。老廃物をため込んで若さを失いたくないのだったら、単品食べはもう卒業したい。