アメリカ・ソルトレイクシティを本拠地とする世界規模の人材コンサルティング会社、O・C・ タナー・カンパニー。同社が保有する世界最大規模のデータベースから明らかになった「いい仕事」をする人の極意とは? 9月19日に刊行された書籍 『500万人の成功体験からわかった 「いい仕事」をする人の45の極意』から、内容の一部を紹介していく全4回の連載です。
名前を知らない人などいない超有名起業家、世界的企業のエグゼクティブから、名もない営業マンや病院の清掃員、カメラマンやデザイナー、スポーツ選手まで、ありとあらゆる職業を網羅した500万件を超えるデータベース。そして、200人に対する長期にわたる徹底インタビュー。かつてない規模で行われた大規模調査から見えてきた真実とは――。
極意4:ひらめいたら「一呼吸」おいてみる
「いい仕事」は、たった一つの「正しい問い」から始まるが、今回の調査で「正しい問い」を立てるのに特別な訓練も突出した知能指数もいらないことがわかった。必要なのは「時間」だけだったのだ。それも、ほんの少しの時間。
ところが、実際には誰もがつねに時間に追われているため、どうしても「いい仕事」よりも「合格点の仕事」を目指してしまう。ひらめきを得たあとに「一呼吸」おいて考える時間を持つだけの余裕がないのだ。
「一呼吸」おいて考える。やろうと思えば誰にでもできるこの簡単な極意で、成功を収めた人物がいる。それは、3つで1セットの靴下を売る「リトル・ミスマッチ」をブレイクさせた起業家ジョナ・ストーだ。