突然ですが、「管理職になりませんか?」と言われたら、あなたは引き受けますか?

 労働人口の減少を補うのみならず、ビジネスの現場に女性の新しい視点やアイディアなども取り入れ、社会を活性化したい――。そんな意向を背景に、現在、国は女性活躍推進に力を入れています。さらにそれを受けて、「女性管理職比率何パーセント」という数値目標を掲げ、女性管理職比率を高める取り組みを始めている企業が増えています。

 平成25年度雇用均等基本調査によると、女性の管理職への登用を促進するために何らかの取り組みを行っている企業の割合は38.2%で約4割にも上り、その内容をみると、「候補者の把握と計画的な育成」が最も多くなっています(※下記データ)。このような動きがある中、今後は多くの女性が、管理職候補にならざるをえないでしょう。

参照:平成25年度雇用均等基本調査(厚生労働省)
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 しかし、当の女性たちはどうでしょうか?

 今まで、補助的な仕事を中心に働いてきた女性が、活躍推進というブームのような流れにより、突然「管理職に挑戦してください」と言われても、戸惑ったり、もしくは他人事に感じられることが多いのではないでしょうか。

 実際、周りを見渡してみても、女性管理職といえば、「ああ、あの人なら」と誰もが納得するようなズバ抜けて優秀な人か、男性顔負けにバリバリと仕事をこなす人、そんないかにもといった人しか、いない……。「自分はそういう人とはぜんぜん違うし、なりたいとも思わない」という女性の声をよく聞きます。

 これには、2つの声が隠されていると思います。まず1つは、自分は管理職の器ではないという適性の問題です。そして、もう1つは、そもそもなりたいと思っていないという、意識の問題です。多くの女性が、この2つの理由から管理職になりたくない、なれないと思い、管理職を、自分とは全く関係ないものと捉え、真剣に考えてられていないのが現状ではないでしょうか。

 しかし、これから女性管理職をもっと増やしていくためには、従来のズバ抜けて優秀な人や、バリバリ仕事をするようなタイプだけではなく、もっと様々なタイプの女性管理職が出てくる必要があります。

 そして女性自身には、管理職に対する悪いイメージを払拭してもらい、管理職になることが自身にどのようなメリットがあるのかを考えてもらうことも、重要になります。

 そこで今回は、“ふつうの女性”にも「もし、自分が女性管理職になったら」ということを、自分ごととして捉えてもらうために、管理職になるメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。