おしゃれな生活や環境が読者モデルを生み出し、彼女たちが、アナウンサーやキャビンアテンダント(CA)を目指す。読モ、アナウンサー、CAを輩出する大学には共通性がある――。「週刊ダイヤモンド」10月18日号特集「最新 大学評価ランキング」の中から注目記事を掲載する。
青山学院大学4年の斉藤陽子さん(仮名)は、2015年から国内の航空会社でキャビンアテンダント(CA)として働く。CAに就職が決まったことに十分、満足している。ただ、彼女にとっては、第二志望の職種である。
第一志望はアナウンサーだった。二次面接を通過できずに、夢破れた。あまりの高倍率故、すぐに諦めもついた。
「テレビ局、航空会社で面接を待っているとき、顔見知りを何人か見つけました。読者モデルで一緒だった子たちです。希望業界が重なるその子たちと就活の情報交換をしたのがよかった」と斉藤さんは振り返る。
彼女は同級生から憧れのまなざしを向けられるほどの美人である。大学2年のとき、友人に誘われてファッション誌の読者モデル(読モ)になった。
在学中に読モを経験し、アナウンサー試験に挑戦し、最終的にCAになった女子学生は、斉藤さんの周りだけで何人もいる。彼女たちの出身校はどれも、読モ、女性アナウンサー輩出、CA採用の各ランキングで上位に食い込んでいる(読モ、女性アナウンサー輩出ランキング表は「週刊ダイヤモンド」10月18日号特集「最新 大学評価ランキング」に掲載)。
この三つに強いのが青山学院大、慶應義塾大学、学習院大学などだ(慶應義塾大学は未集計。ANA、JALへの就職者は42人〈女性27人〉おり、外国航空会社を含めれば、CA採用者15人以上と推測される)。