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ますます進化するクラウドサービス
――「NTTコミュニケーションズ フォーラム 2014」レポート

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【第65回】 2014年10月17日
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サービスのシームレス化を加速

 今後注力する取り組みとして有馬社長が挙げたのは、「“キャリアクラウド”の強化」「仮想化の加速」「API機能の強化」の3点だ。

 まず、「“キャリアクラウド”の強化」として、ネットワークとクラウドが一体的に運用・保守されたリーズナブルなサービスを利用したい、クラウド上のセキュリティリスクを最小化したいといった声に応えていく。

 次に、サーバだけでなくネットワークもオンデマンドかつ柔軟に利用したい、ネットワーク機器を自社で保有せずにクラウド上で利用したいという要望には、「仮想化の加速」で対応。

 そして、「API機能の強化」によって、自社システムとNTTコミュニケーションズのサービスをシステム間接続させて利用したい、NTTコミュニケーションズのサービスを活用してアプリケーションを開発したいといった要望に応えていく。

 また従来、各国の現地法人がそれぞれサービスを提供していたために、地域間でサービス及びオペレーションの差が発生していたが、この体制を改めた「ファクトリーモデル」を新たに導入する。「日本の当社が一括でサービスを開発し、オペレーションは世界のグループ内で最も効率的な組織が運用することで、世界各国で同じ製品をお届けできる」と語り、実際に、近年M&Aで取得したArkadin社やVertela社に海外オペレーションを任せている例を示した。

9つの分野で次々と新サービスを投入

 続いて、今後強化していくサービス分野として、「インフラストラクチャー」「カスタマーポータルと統合APIゲートウェイ」「セキュリティ」「ネットワーク」「汎用アプリケーション」「マネージドICT」「クラウド」「クラウドマイグレーション」「パートナーシップ」の9つを提示。各サービスの状況や取り組みを紹介した。

 たとえば「インフラストラクチャー」分野では、データセンターへ積極的に投資する。サーバルーム面積及び拠点数は、2013年の20万平方メートル・126拠点から、2014年以降には25.1万平方メートル・130拠点に増加しているが、「今後も積極的なM&Aなどにより、まだまだデータセンターを拡充していく」と強調した。

 「ネットワーク」分野では、ネットワークサービス「Arcstar Universal One」において、Vertela社のサービスを活用し、顧客の拠点にネットワーク機器を設置することなく、ファイアウォールなどの機能をクラウド上で利用できる「NFVサービス」を、12月に提供開始すると発表。デモ映像も流し、操作性の高さについてアピールした。

 「クラウド」分野では、同社のクラウドサービス利用顧客が2014年中に7500社に達するなか、「Bizホスティング Enterprise Cloud」の提供拠点を、従来の9カ国11拠点から13カ国16拠点にまで拡大する計画だ。さらに、SDN(Software-Defined Network:ソフトウェアで通信機器を設定・制御する技術)を活用した「クラウド/コロケーションハイブリッドサービス」を世界初のサービスとして提供するという。

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