衝撃の「一番搾り」超え

 ヤッホーは、クラフトビールの大ブームを巻き起こすべく14年秋ごろから、攻勢を仕掛けてきた。9月には大手ビールメーカーのキリンビールと提携し、製造能力を拡大。10月にはローソン限定で「僕ビール、君ビール。」を発売し、発売から1カ月で3カ月分の在庫のほとんどが店頭から姿を消した。販売数はアサヒビールの「スーパードライ」に次ぐ第2位で、単月ではキリンの「一番搾り」を上回った。このデータに、あるビール業界関係者は「信じられない」と驚きを隠さない。他チェーンへの展開も順調で、サークルKサンクスは14年秋から定番商品の「よなよなエール」「インドの青鬼」を展開。ファミリーマートでも春ごろまでによなよなエールが店頭に並ぶことになるという。

 ヤッホーのビールは、購入層が大手メーカーの商品と大きく異なり、若者からの支持が厚い。大手メーカーのビールは購入層の約50%を40~50代が占めるのに対し、僕ビール、君ビール。は、購入層の55%を20~30代が占める。

 若者の消費を喚起したいコンビニにとって、ヤッホーの商品は適役でローソンは「今後もクラフトビールの売り場を拡大していく方針」(添田英輝・ローソン商品本部シニアマーチャンダイザー)。ヤッホー主導のクラフトビールブームによって、15年はこれまで大手が独占してきたビール市場に“革命”が起こるかもしれない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 泉 秀一)