「まだ将来のことなんて考えてなかった20代前半に、もっと真剣にお金の使い道を考えておけばよかったなぁ」

 友人がそうつぶやいた。「独身時代は仕事が忙しくて、会社の下に入っているスタバにしょっちゅう気分転換に行っては、毎日2000円とかふつうに落としていたから。週5日出勤だとすると、月に4万円もコーヒー代にかけていたなんて、そればっかりは本当に後悔」なのだそうである。

 結婚したのち、1日1000円で食費やらタバコやら趣味のものをやりくりし、飲み会は月に2回ほど…という現実が待っているとは、当時の彼は全く予想していなかったに違いない。

 最近は共働きの家庭も多く、また専業主婦の奥さんがいるからといって、毎日手作りの料理が食卓に並ぶとは限らない。お小遣いが少ないうえに、お弁当を持たせてもらえないとなると、自由に使える金額はかなり限られてくるだろう。ランチなんて、安くて腹が満たせれば良し、と思うようになってもおかしくない。

 でも、1日1000円分の自由は、未来の1000円分への保険になる。掛け捨てにならないよう、後で後悔しないよう、今から備えておいて損はない。

朝食は毎日菓子パン!?
大学生のような30代男性の食生活

 これから見ていくのは、30代半ばの既婚男性の食事記録だ。

<月曜日>
朝 菓子パン 1個(あんこ&マーガリン)、コーヒー 無糖
昼 回鍋肉定食
夜 から揚げ、サラダ、ごはん、ビール500ml

<火曜日>
朝 菓子パン 1個(チョコ&生クリーム)
昼 チキン照り焼き定食
夜 野菜炒め、ごはん、ビール500ml

<水曜日>
朝 菓子パン(あんこ&マーガリン)
昼 うどん、天ぷら
夜 冷やし中華、ビール500ml

<木曜日>
朝 サンドイッチ(ハム&レタス)、コーヒー
昼 アメリカンドッグ、から揚げ、おにぎり
夜 そば大盛り、サラダ、から揚げ、ビール500ml

<金曜日>
朝 菓子パン
昼 おにぎり 3個
夜 カレーライス、サラダ、ビール500ml×2本

<土曜日>
朝 菓子パン、コーヒー
昼 カップラーメン、サラダ、メンチカツ
夜 麻婆豆腐、ごはん、サラダ