「一番痴漢に遭っていたのは
小学生のとき」の声も

 ブログの中では、性器に指を入れられたり、精液をかけられた友人がいたという話などを書いたが、ブログについたTwitterなどのコメントでは、自らも被害を受けたという声が多数あった。いくつかを引用すると、次のようなものだ。

「ほんと、痴漢って服の上だけじゃないからな。この手のことはしょっちゅうある」

「学生時代、精液かけられたこと、目の前で自慰始められたことを思い出した」

「私が一番痴漢に遭っていたのは小学生のとき、電車通学していたときだった」

 男性被害者の声も複数あったが、男性からは「ここまでひどいのか」と驚く声が多く、女性からは被害の内容と頻度について共感の声が多かった。

 田房さんは「電車内での痴漢は大都市で起こることが多く、その被害実態を知らない人も多いと思う。自分が被害を一番受けたのは学生時代だったが、現在被害を受けている子どもたちは声をあげられないことも多い。元被害者が立ち上がるしかないと思った」と話す。

 被害に遭うことが少ない男性と、実際に被害に遭う女性では認識の差があることは仕方ない。被害にあったことや被害内容は言いづらいものだが、その情報を共有すれば、男女間で痴漢防止対策への議論が活発になるのではないか。ツイッター上では、「男対女ではなく、人間対痴漢の問題」という内容のつぶやきがあったが、本当に同意する。

 それでは、痴漢被害を根絶する対策とは何なのだろう。田房さんは再犯を防ぐために、カウンセリングなどを通して、加害者の「治療」を行うことの重要性を指摘している。