かつては厳しい経営状態から十分な設備投資ができなかった。しかし、2012年1月に経営破綻し、スポンサーにパチンコホールのマルハンが付いたことで再生。「5年で43億円(17コース合計)を設備に投入。グリーンモア(芝刈り機)を入れ替えた。経営も安定して、従業員も明るくなった」と小林泰隆・支配人は語る。

 コース管理で最も力を入れているのが、グリーンだ。グリーンが一つであるため、ボールが落ちて傷んだ場所を、同じ大きさの芝で植え替える「補植」という珍しい作業を行う。年に数回作業を行い、その際はキャディも総出で、1日に500カ所以上植え替えることもあるという。

2位 北海道クラシック
来年の日本プロ開催へ
手作業を厭わず芝管理

北海道クラシックゴルフクラブはすべてベント芝でおおわれている(写真提供:北海道クラシック)

 北海道の澄んだ空気に包まれ、北海道随一といわれる美しいコースが、第2位に入った北海道クラシックゴルフクラブだ。

 冬は雪が積もるため、開場しているのは4月2週目から11月2週目までの7ヵ月だけ。それでも多くの人から支持された理由は芝の美しさにあるのだろう。

 コースは全てベント芝で覆われている。本州のようにグリーンだけではなく、フェアウエーもベント芝なのだ。ベント芝はボールが少し沈み、じゅうたんのような歩行感がある。アイアンやウエッジで打てば、大きなターフがきれいに取れるのでプロゴルファーになったような気分になり、ゴルファー憧れの芝だ。ティーグラウンドもベント芝で短く刈り込んであり、ティーグラウンドでパットができるほどだ。

 16年には、日本プロゴルフ選手権を開催。ジャック・ニクラウス氏が設計した当時の姿に戻そうと、コース改修にも気合が入る。 

3位 霞ヶ関カンツリー
東京五輪コース内定
来年、ワングリーン工事

霞ヶ関カンツリー倶楽部の東コースは、1957年にカナダカップ(現ワールドカップ)が開催され、2020年には東京オリンピックが開催される予定だ(写真提供:霞ヶ関カンツリー)

 第3位は、開場から86年の歴史を持つ霞ヶ関カンツリー倶楽部。名門ゴルフ場として知られ、政財界人が集う。特に東コースは、名設計家のチャールズ・アリソン氏が途中で手を加えており、顎の高いバンカーは「アリソンバンカー」として知られている。

 霞ヶ関の話題といえば、何といっても20年の東京オリンピックのゴルフ競技開催コースとして内定したこと。「昨年は前年比で約5000人増の来場があった」(今泉博・総支配人)と、早くも効果が表れている。

 競技に使われるのは、東コースの予定。そこで10月から約1年間、東コースを閉鎖して改修を行う。ティーグラウンドを後ろに延ばして距離を約300ヤード増やし、総距離は7300ヤード程度にする。それに合わせてバンカーの位置も変更。パー71で競技をする予定だ。また懸案事項だった、ツーグリーンからワングリーンへの変更にも着手する。

「交通アクセスなど課題はあるが、無事にやり遂げたい。会員の期待も大きい」(同)と準備に余念がない。