UBS証券 居林通(ウェルス・マネジメント本部CIO 日本株リサーチヘッド)

●日経平均見通し 15年6月末:2万円 15年12月末:1万9500円

(上記見通しの理由)アメリカの利上げが遅れること、アベノミクス第三の矢に大きな進展が見られないこと、株価バリュエーションがPER等で見て相当程度評価されていること。

●「セル・イン・メイ」はどの程度あり得るか? 

 例年通り、新年度の会社側の利益ガイダンスがマーケットの期待値よりも低いことで、利食いに合う可能性が高い。

SMBC日興証券 ※社としての見通し

●日経平均見通し 15年6月末:1万9000円 15年12月末:2万1000円

 日本株は5~6月調整、6月後半~7月に力強い上昇軌道に復帰すると想定。上昇のタイミングとしては(1)弱い会社計画を受けての業績予想切り下がりが一巡し、(2)15年度第1四半期以降の業績好調を見込んで再度業績予想が切り上がり、(3)米国でも経済指標の改善と業績予想の好転が確認され、(4)欧州の政治イベントをこなした後、と考えている。

●「セル・イン・メイ」はどの程度あり得るか?

 上述の通り、5~6月には株価の調整を想定している。(1)米国株の調整リスク、(2)国内企業の本決算時に開示される会社計画が保守的となり、アナリストの業績予想が一時的に鞘寄せされるリスク、がその理由。また、日米株とも現在の予想PERは割安感に乏しい水準まで上昇している。

カブドットコム証券 藤井明代(投資情報室 投資アナリスト)

●日経平均見通し 15年6月末:1万9000円 15年12月末:2万2000円

 ここから年半ばにかけては、新興国の株価調整が世界的なリスクオフムードへ及ぶ可能性を念頭に置いておきたい。また、日本株を買い増してきた海外勢の動きには注視したい。ここまで世界比で割安かつ金融緩和継続中の日本株や欧州への資金シフトが見られたが、東証一部PERは米国S&P500より高い水準に達しており、割高感から日本株の調整も考えられる。

●「セル・イン・メイ」はどの程度あり得るか?

 上記リスクもあるが、5月にピークを迎える企業決算では大手企業を中心に良好な結果が予想されている。また、株主還元策への期待も高まっており、株価は堅調な推移を辿ると予想している。上記が市場へある程度織り込み済みとされていても、それが下落要因とはならないとみている。決算に加え、公的マネーによる日本株買いも下値を支えるポイントになると考えている。

 直近5年間の日経平均5月の勝敗を見ると1勝4敗。直近のアノマリーでは弱含む可能性が高い。しかし、少し期間を延ばしてみると、2000年以降では7勝8敗と勝敗は良くもなければ、突出して悪くもない。この結果から5月の大幅下落の可能性は5:5とみている。