英語とは縁のない職場で働きながら、1年ほどでTOEIC860点を超える高スコアを達成した『忙しい人の TOEICテストとビジネス英語の同時学習法』の著者、嬉野克也さんに、現役バリバリで忙しい人が短期間でスコアを伸ばす勉強法を聞いた。

 学生時代は、英語をろくに勉強していなかったという嬉野克也さん。職場でも、英語とは無縁だった。

近著『忙しい人の TOEICRテストとビジネス英語の同時学習法』(クロスメディア・ランゲージ:インプレス)を手にする嬉野克也さん

 それでも、「英語ができるようになれば仕事の幅が広がる。いつか英語を使って仕事がしたい」という長年抱いていた願いをかなえるため、一念発起して、短期間で英語力を高めることに成功した。

 まず行ったのは、「時間割と教室を決めること」だ。といっても、英会話学校に通ったわけではなく、嬉野さんは独学。何時から何時まで、どこで勉強するかを決めたのだ。

 朝8時から9時までは電車の中で英語のオーディオブックを聴く、帰宅後は21時から22時までTOEICの文法の参考書、22時からオンライン英会話、23時から30分はニュースサイトの英文記事を音読する、といった具合に学習スケジュールを細かく決めた。

 空いた時間にやろうと思っても、日々仕事に追われるサラリーマンになかなかその時間は生まれない。「家族や友人との付き合いもあるので、勉強する時間と場所を決めておかないと続かない」のである。